立派になってしまった台風26号 ― 2015/11/23
台風26号は20日から21日にかけて、わずか1日余りで40hPaも中心気圧を下げて935hPaとし、「非常に強い」クラスになりました。今朝23日3:00現在は少し気圧が上がって「強い」クラスに弱まりましたが、しっかりした台風構造はまだ続くようです。左は昨日22日15:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)。日本の南に台風26号が見えますね。
1981年から2014年までに発生した台風867個のデータを使って、台風中心の到達最低気圧が発生時期とどのような関係があるか月別分布を集計し、記事下に掲載しました。(8月5日記事中の表の拡張版です。) 11月に935hPaというのは珍しくはないようですが、11月の分布全体からすれば低めのようですね。早めに収まってほしいものです。
台風と全く関係ないですが、20日あたりから明日24日にかけて、計算上「ひまわり8号から地球と月ツーショット」となる期間です。見つかったのはいまのところ右の21日7:30の画像のみ。地球の右側から顔を出し始めた様子です。美しいなぁ。「地球と月ツーショット」関連の記事はこちらをどうぞ。
関東は今日一日悪天の予報。宇宙からは穏やかな月見が楽しめて羨ましいですよねー…。
※発生月を基準にしています。(最低気圧到達月ではありません。)
参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)
1981年から2014年までに発生した台風867個のデータを使って、台風中心の到達最低気圧が発生時期とどのような関係があるか月別分布を集計し、記事下に掲載しました。(8月5日記事中の表の拡張版です。) 11月に935hPaというのは珍しくはないようですが、11月の分布全体からすれば低めのようですね。早めに収まってほしいものです。
台風と全く関係ないですが、20日あたりから明日24日にかけて、計算上「ひまわり8号から地球と月ツーショット」となる期間です。見つかったのはいまのところ右の21日7:30の画像のみ。地球の右側から顔を出し始めた様子です。美しいなぁ。「地球と月ツーショット」関連の記事はこちらをどうぞ。
関東は今日一日悪天の予報。宇宙からは穏やかな月見が楽しめて羨ましいですよねー…。
【台風・到達最低気圧の月別分布・1981-2014年調べ】
| 中心気圧 の最低値 | 900hPa未満 | 900hPa以上 920hPa未満 | 920hPa以上 940hPa未満 | 940hPa以上 960hPa未満 | 960hPa以上 980hPa未満 | 980hPa以上 1000hPa未満 | 1000hPa以上 | 小計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 | 5 | 13 |
| 2月 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 1 | 6 |
| 3月 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 6 | 0 | 10 |
| 4月 | 0 | 0 | 3 | 2 | 3 | 11 | 2 | 21 |
| 5月 | 0 | 3 | 9 | 4 | 10 | 9 | 0 | 35 |
| 6月 | 0 | 2 | 3 | 11 | 19 | 28 | 1 | 64 |
| 7月 | 0 | 6 | 19 | 18 | 32 | 44 | 4 | 123 |
| 8月 | 2 | 7 | 20 | 34 | 45 | 77 | 6 | 191 |
| 9月 | 3 | 13 | 23 | 36 | 30 | 60 | 2 | 167 |
| 10月 | 5 | 15 | 19 | 28 | 22 | 34 | 1 | 124 |
| 11月 | 3 | 9 | 10 | 10 | 9 | 29 | 4 | 74 |
| 12月 | 0 | 3 | 3 | 11 | 5 | 14 | 3 | 39 |
| 小計 | 13 | 58 | 111 | 157 | 179 | 320 | 29 | 867 |
参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)
カタリナ彗星は尾が分離しているみたい ― 2015/11/23
今日の茨城は小雨が降ったり止んだりのお天気。夜明け前3時台には晴れ間があり、待ってれはカタリナ彗星(C/2013US10)が見えるかもと期待したのですが、明け方既に小雨が降り出そうな空模様でした。
ところで、Spaceweatherの彗星ギャラリーに投稿されている11月22日頃のカタリナ彗星画像のなかに、2本の尾(イオンテイルとダストテイル)が「へ」の字の様に異なる方向なのが見受けられます。近日点通過(11月16日)より前にはこんなに分かれていませんでした。さっそくステラナビゲーターでシミュレートすると、10月下旬にはまだ同一方向でした。11月初頭には尾が30°くらいに分かれ、10日には90°以上、現在は120°くらいになっています。私も21日に撮影しているので、この結果を元にあらためて21日の画像を見直してみました。21日に尾が写っているとすると左上画像の様になるはず。(注:見やすい様に尾を長めに設定してるので長さは当てになりません。向きだけ見てください。)
左上シミュレーション画像は地平座標での表示(地面に平行)ですが、イオンテイルが太陽と反対に伸びているのに対し、ダストの尾が太陽側に反り返っている様に見えます。(あくまで見かけの話ですが、こういうのをアンチテイルと言います。)固体である塵は気体のイオンガスに比べ太陽の引力を大きく受けるので、ダストの尾だけ分離したり、カーブしたり、扇状に広がることが度々あるのです。
シミュレーションをもとにあらためて21日撮影の画像を処理してみました(右・白黒反転処理)。彗星位置より下に10.5等星の恒星まで確認できるのですが、やはり尾はよく分かりません。当日は雲もあったり薄明が強すぎて露出が伸ばせなかったり、障害が多すぎました。焦らず次の晴れ間を待つとしましょう。あくまで計算上ですが、2本の尾はクリスマスの頃でもまだ90°くらい、来年1月末でも30°くらい方向差があります。
尾の分離で思い出すのはマックホルツ彗星(C/2004Q2)です。ちょっと古い画像で申し訳ありませんが2005年1月8日の画像を貼っておきます。イオンの尾が左方向(すばるの方向)に伸びているのに対し、ダストは真下に向かっていて、方向差が100°くらいあります。色合いも違いますね。そういえば当地では空が悪くて見えませんでしたが、今年5月末北極星に近づいた頃のラブジョイ彗星(C/2014Q2)もダストの尾が広がってイオンテイルと反対を向いていました。「彗星の尾は太陽と反対に伸びる」という常識(?)は宇宙を三次元で考えたとき覆されるのです。
参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)
ところで、Spaceweatherの彗星ギャラリーに投稿されている11月22日頃のカタリナ彗星画像のなかに、2本の尾(イオンテイルとダストテイル)が「へ」の字の様に異なる方向なのが見受けられます。近日点通過(11月16日)より前にはこんなに分かれていませんでした。さっそくステラナビゲーターでシミュレートすると、10月下旬にはまだ同一方向でした。11月初頭には尾が30°くらいに分かれ、10日には90°以上、現在は120°くらいになっています。私も21日に撮影しているので、この結果を元にあらためて21日の画像を見直してみました。21日に尾が写っているとすると左上画像の様になるはず。(注:見やすい様に尾を長めに設定してるので長さは当てになりません。向きだけ見てください。)
左上シミュレーション画像は地平座標での表示(地面に平行)ですが、イオンテイルが太陽と反対に伸びているのに対し、ダストの尾が太陽側に反り返っている様に見えます。(あくまで見かけの話ですが、こういうのをアンチテイルと言います。)固体である塵は気体のイオンガスに比べ太陽の引力を大きく受けるので、ダストの尾だけ分離したり、カーブしたり、扇状に広がることが度々あるのです。
シミュレーションをもとにあらためて21日撮影の画像を処理してみました(右・白黒反転処理)。彗星位置より下に10.5等星の恒星まで確認できるのですが、やはり尾はよく分かりません。当日は雲もあったり薄明が強すぎて露出が伸ばせなかったり、障害が多すぎました。焦らず次の晴れ間を待つとしましょう。あくまで計算上ですが、2本の尾はクリスマスの頃でもまだ90°くらい、来年1月末でも30°くらい方向差があります。
尾の分離で思い出すのはマックホルツ彗星(C/2004Q2)です。ちょっと古い画像で申し訳ありませんが2005年1月8日の画像を貼っておきます。イオンの尾が左方向(すばるの方向)に伸びているのに対し、ダストは真下に向かっていて、方向差が100°くらいあります。色合いも違いますね。そういえば当地では空が悪くて見えませんでしたが、今年5月末北極星に近づいた頃のラブジョイ彗星(C/2014Q2)もダストの尾が広がってイオンテイルと反対を向いていました。「彗星の尾は太陽と反対に伸びる」という常識(?)は宇宙を三次元で考えたとき覆されるのです。
参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)





