福岡の西山さんが発見した突発天体が写らない ― 2020/03/22
昨夜から今朝にかけて薄雲や霞が多い空でした。どうにか星が見えていたものの、夜半にかけて雲が湧いたり透明度が極端に落ちたりの繰り返しです。福岡県の西山浩一さんが「や座」に11.9等の突発天体を発見したとの報告が昨日あったので、これを確認したいと考えていましたが、天気が持つかどうか怪しいところ。ひとまず準備をして待つことにしました。
情報を調べると、いくつか疑問点があります。まず、位置が「や座」ではなく「こぎつね座」だったこと。発見画像が報告に無いため、単に星座を間違っただけなのか、天体位置が違うのかが分かりません。このような基本情報チェック機能の有無も気になりました。また位置が正しいとして、発見日が20日明け方になっていました。情報は昨日21日朝に初めて流れたようなので、発見後1日経っていることになります。通常なら発見してすぐ報告すれば朝にはもう世界中に発信されてますから、状況がよく分かりませんでした。
22日1時前になって薄雲が少し取れ始め、天体が隣家から顔を出した1:40頃から無事撮影開始。30分ほど露出できました(左上画像)。ここはいわゆるアステリズム「コートハンガー」の領域でしたから、コートハンガーを中心に据えて撮影。でも該当位置(点線円内)に15等より明るい天体は見当たりません。画像内最微等星は16等前半です。正しい発見報告だったとすれば、僅か二日で天体が消えてしまったようです。撮影は謎に包まれたまま終わりました。
右画像は直前に機材チェックのため撮影したM57。拡大撮影も良いけれど、これくらいの倍率のほうが「低倍率望遠鏡で輪っかを見つけたときの感動」が伝わって良い感じですね。全て撮影したあとまだ晴れ間があったのでアトラス彗星(C/2019 Y4)に望遠鏡を向けましたが、5分ほどですっかり曇ってしまいました。
情報を調べると、いくつか疑問点があります。まず、位置が「や座」ではなく「こぎつね座」だったこと。発見画像が報告に無いため、単に星座を間違っただけなのか、天体位置が違うのかが分かりません。このような基本情報チェック機能の有無も気になりました。また位置が正しいとして、発見日が20日明け方になっていました。情報は昨日21日朝に初めて流れたようなので、発見後1日経っていることになります。通常なら発見してすぐ報告すれば朝にはもう世界中に発信されてますから、状況がよく分かりませんでした。
22日1時前になって薄雲が少し取れ始め、天体が隣家から顔を出した1:40頃から無事撮影開始。30分ほど露出できました(左上画像)。ここはいわゆるアステリズム「コートハンガー」の領域でしたから、コートハンガーを中心に据えて撮影。でも該当位置(点線円内)に15等より明るい天体は見当たりません。画像内最微等星は16等前半です。正しい発見報告だったとすれば、僅か二日で天体が消えてしまったようです。撮影は謎に包まれたまま終わりました。
右画像は直前に機材チェックのため撮影したM57。拡大撮影も良いけれど、これくらいの倍率のほうが「低倍率望遠鏡で輪っかを見つけたときの感動」が伝わって良い感じですね。全て撮影したあとまだ晴れ間があったのでアトラス彗星(C/2019 Y4)に望遠鏡を向けましたが、5分ほどですっかり曇ってしまいました。
(3/23追記)西山さんから、CCDのノイズだったとの報告があったようです。ドンマイ、西山さん!