ますますビッグなウィルタネン彗星2018/12/11

20181210ウィルタネン周期彗星(46P)
昨夕まで空にあった雲は宵のうちに姿を消し、夜から今日の明け方まで快星夜でした。気温は氷点下まで下がり、日中の蒸気が少し結露しましたが問題ないレベル。ということで、夜半前にウィルタネン周期彗星(46P)を観察しました。

46Pは日々かなりのスピードで北上を続け、ついに天の北半球へ入りました。東へ移動する成分もありますが、天球の年周成分と相殺されるので、毎日同じ時刻に見ると見た目に天頂へ登るように見えます。ただ12月中下旬は東への移動も目立ってくるでしょう。見た目には南中が少しずつ遅れるようになります。一週間後には天頂を越えて北天に入ってきます。一ヶ月も経つと動きが遅くなって次第に暗くなるでしょう。

20181210ウィルタネン周期彗星(46P)
今回も二種類の焦点距離で撮影しました。左上が500mm+APS-C、右は85mm+APS-Cの画角です。右画像は今月に極大を迎える予想のミラ(くじら座オミクロン星)と一緒の構図にしてみました。

それにしても46Pのコマが実に大きい!どこまでコマか分からないのですが、画像の周辺近くまで光害や光学的な斑以外の緑色カブリがあり、ひょっとしたらこの画角が埋め尽くされてるのではないかとも思えてきます。どこかの天文台で精密に観測してほしいものですね。

11日0:00JST現在、この彗星は地球中心から約1275万kmのところにいるので、コマ視直径が1°(上画像短辺の三分の二)だと仮定すれば、実際の直径は約22万kmになるでしょう。なんと地球の約17倍!もしこの状態を維持するなら、地球に最接近する16日夜には昨夜の約1.1倍大きく見える計算です。メリーランド大学サイトにある「Comet Close Approaches to the Earth」リストによると、1950年以降地球に接近した彗星の中では10番目に近い彗星とのこと。こういったチャンスは滅多にありませんから、向こう一週間は目が離せませんね。

この後もよく晴れて、もうひとつくらい彗星を…と思ったのですが、体力切れで撤収しました。

参考:
ウィルタネン周期彗星(46P)に関係する記事(ブログ内)

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