月明かりの中のネオワイズ彗星2016/12/18

20161218_ネオワイズ彗星(C/2016U1)
当地・茨城県は連日よく晴れています。放射冷却で氷点下まで下がり、空気はかなり乾燥状態。(今朝方は少しだけ湿気を感じました。)明け方に下弦前の月がありますが、ネオワイズ彗星(C/2016U1)がどれくらい増光しているか気になっていたので撮影しました。

左は4:45頃の撮影。10分間の彗星の動きに合わせたコンポジットで、上が天の北方向、上下画角は約1°強です。せいいっぱい月明かりのカブリを押さえているので青緑色のコマの広がりは消えてしまいますが、以前よりも明るくて集光しているのが分かります。相変わらずしっぽは見えませんね。

だんだん空に昇るのが遅くなっているので、薄明ギリギリまで待っても高度は20°ちょっと。もう1週間も経って月明かりがなくなる頃には更に低くなり、低空のもやや光害の影響で見えなくなりそうです。いつまで撮影できるかな???

参考:
ネオワイズ彗星(C/2016U1)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2016/12/18

20161218太陽
昨夜から今日にかけてもよく晴れました。明け方の気温が氷点下になりますが、この時期にしては日中が暖かくて、空の透明度が落ちています。今日は風がないことも関係しているのでしょう。

20161218太陽リム
左は12:30過ぎの太陽。活動領域がなくなってしまい、光球はのっぺらぼうのようです。右上の大きなプロミネンスが目立ちますね。昨日見えていたものの続きなのでしょうか。でもこのまま吹き飛んでしまうようなので、明日は残ってないかも知れません。

夕靄の中の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星2016/12/18

20161218_45P
夕方に少し雲がありましたが、1週間ぶりに本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)を観察しました。

左は17:40頃の撮影で、約6分間の彗星の動きに合わせたコンポジット、上が天の北方向、上下画角は約1°強です。中央に緑色のコマを伴う彗星像が見えますね。11日の撮影より彗星像が大きいですが、これは使っている望遠鏡が大きいからです。今日の機材はおよそ780mm+APS-Cに相当します。でもまぁカメラのライブビューで確認できるので、明るくなっているのでしょう。極端なハイコントラスト処理すると、向かって左やや上向きに尾が伸びているようですが、まだ確信が持てません。

相変わらず撮影条件は厳しいです。今日は日中とても暖かく、空は水蒸気で濁っていたのでなおさら難しい対象でした。もう少し立派になっているのを期待していたのですが、彗星高度はピークを過ぎているので、良い空を待つしかありませんね。来年2月には明け方の空で条件良く見えることでしょう。2017年2月13日にはジョンソン彗星(C/2015 V2)に約17°まで接近します。

参考:
本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)に関係する記事(ブログ内)