明け方の暗いふたつの周期彗星 ― 2015/02/15
明け方の月明かりがだいぶ少なくなってきたので、冬の透明感が残っている日々のうちに暗い彗星を見てみようと思いました。今夜のターゲットはまだ見ていないふたつの周期彗星。そのひとつがしし座のしっぽ近くにいるコマス・ソラ彗星(32P)です(左画像)。
コマス・ソラ彗星は現在約9年周期で太陽を回っている彗星で、予想光度は13.8等星。自分の機材では限界に近いですが、限界を知っておくのも大切ですからね。写してみると案外しっかりした像でビックリしました。西向き(画像の左)に1分角くらいの短い尾がV字形で伸びているのも分かります。
もうひとつは薄明時間にやっと昇ってくる右画像のハウエル彗星(88P)です。(注:光芒横にくっついてるのは恒星です。)5年半ほどの周期で太陽を回ります。現在いて座にいて、最も南寄りで超低空の見づらいシーズン。でも今年の5月には9等星程度まで明るくなる予想で、現状どうなっているか気がかりでした。
麻痺のため視界が開けた場所に行けない現在の自分ではアパートの庭が唯一機材を運べる範囲ですが、さすがに超低空のハウエル彗星は無理だろうと思っていたのです。念入りに方位や高度、街灯や建物の妨害状況などを調べた結果、駐車場の半畳ほどのスペースから限られた時間に見えることが分かりました。
画像のハウエル彗星はコマス・ソラ彗星と正反対で拡散していました。核らしい核が見えない状況です。これでも拡散した光を集めたら12等くらいの彗星になります。低空のため星々が肥大してますが、天の川の真ん中で星がいっぱいです。今週は小惑星ケレスと見かけ上大接近しています。なんとか目標達成できた明け方でした。
参考:
明け方のふたつの彗星(2015/01/31)
コマス・ソラ彗星は現在約9年周期で太陽を回っている彗星で、予想光度は13.8等星。自分の機材では限界に近いですが、限界を知っておくのも大切ですからね。写してみると案外しっかりした像でビックリしました。西向き(画像の左)に1分角くらいの短い尾がV字形で伸びているのも分かります。
もうひとつは薄明時間にやっと昇ってくる右画像のハウエル彗星(88P)です。(注:光芒横にくっついてるのは恒星です。)5年半ほどの周期で太陽を回ります。現在いて座にいて、最も南寄りで超低空の見づらいシーズン。でも今年の5月には9等星程度まで明るくなる予想で、現状どうなっているか気がかりでした。
麻痺のため視界が開けた場所に行けない現在の自分ではアパートの庭が唯一機材を運べる範囲ですが、さすがに超低空のハウエル彗星は無理だろうと思っていたのです。念入りに方位や高度、街灯や建物の妨害状況などを調べた結果、駐車場の半畳ほどのスペースから限られた時間に見えることが分かりました。
画像のハウエル彗星はコマス・ソラ彗星と正反対で拡散していました。核らしい核が見えない状況です。これでも拡散した光を集めたら12等くらいの彗星になります。低空のため星々が肥大してますが、天の川の真ん中で星がいっぱいです。今週は小惑星ケレスと見かけ上大接近しています。なんとか目標達成できた明け方でした。
参考:
明け方のふたつの彗星(2015/01/31)