三重の中村さんが突発天体発見2023/03/16

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14日夜半前、三重県の中村祐二さんがふたご座に14.1等の突発天体を発見したとのこと。昨夜は断片的な晴れ間があったので望遠鏡を向けてみました。

天文薄暮がほぼ終了した時点で目標天体が天頂付近だったため、導入はとても楽でした。撮影用モニターでも青白いとはっきりわかる色合いです。15等くらいまでなら撮影・仕上げルーティーンも快適なんですけど、あまりにも暗かったり、低空でわずかな時間しか見えない…などの場合はなかなか大変…。今回はベストに近い状況でした。ただ、雲が迫っていたため焦りました。途中の雲通過で何枚かロストしています。

今日の太陽2023/03/16

20230316太陽
昨夜から今朝は晴れ時々曇り。明け方に月が見えましたが、南緯が一番低い時期であまりに低空過ぎたため観察を断念。朝からはモヤのかかる晴れが続いています。明日から明後日にかけてまた崩れそうです。

20230316太陽リム
左は9:40ごろの太陽。目立つ活動領域はありませんが、昨日に続いて北極域の高いプロミネンスと右下リムに抜けつつある活動領域にともなうプロミネンスが素晴らしい。いつまで続くでしょうか?

国際宇宙ステーションが天頂通過2023/03/16

20230316国際宇宙ステーション
16日宵空を国際宇宙ステーションが駆け抜けて行きました。

今回のパスは当地・茨城県南でほぼ天頂を横切るもので、背景には冬を飾ってくれた豪華な星々が西に傾き始めた光景。おまけに18日に正確な二等辺三角形を作る予定の「火星・ベテルギウス・アルデバラン」の赤い輝星トリオまで含んだ、これ以上の贅沢はないであろう構図でした。ただ、午後に増え始まった薄雲が日没時点で残っており、うまく撮影できるかどうか天気次第でした。

視界を確保するのに出かける余裕が無かったため、庭先で街灯や建物を避けつつむカメラをセット。方角は無視し、冬のダイヤモンド(六角形)とプレアデス星団まで押し込み、ISSを待ちました。やがてやって来たISSは最高高度でシリウスより明るく、すぐ後ろに2等台の小さな衛星も連れてるのがよく見えました。補給船でしょうか?(※ドッキング直前のCRS-27=SpX-27=ドラゴン補給船運用27号機とのことでした。20:31JSTにドッキング完了。)

当地での天頂通過は4月3日までなさそうですが、低空パスなら何度もあるので見かけることもあるでしょう。完全破棄まであと7年ほどの予定らしいですが、それまでどんな光景を見ることができるか楽しみです。