三重の中村祐二さんが突発天体を発見2022/06/28

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星仲間の(の)さんによると、27日1:30過ぎに三重県の中村祐二さんがとかげ座に14.0等の突発天体を発見したとのこと。梅雨明け早々の嬉しいニュースです。

昨夜は薄雲が流れる天気でしたが、仮眠後に外へ出ると良く晴れていました。ちょうどとかげ座がいい位置に昇っていたので機材を準備、撮影しました。透明度が悪いのか星数が少なく感じ、モニター上でも該当する星が見えません。14等で見えないことはないのですが、いま撮影機器がすこぶる調子が悪いため、そのまま撮影続行。結果的にちゃんと写っていました。

(の)さんによると該当位置付近に元々暗く青い星があるとのことです。色味を見たくてカラー撮影したのですが、画像処理するためのPCやソフト環境もすこぶる調子が悪いため、やむなく白黒処理。色は分からないけれどそこそこ明るくていい感じですね。久しぶりの日本人による天体発見でした。

(夕方追記)どうにかカラー処理にこぎ着けたので差し替えました。やはり真っ青な星でした。

今日の太陽2022/06/28

20220628太陽
昨夜から今朝はほぼ快星夜。今日朝からも良く晴れています。昨日の関東などに続き、北陸、近畿、中国、四国、九州北部の梅雨明けが本日発表されました。まだ明けてないのは東北南部・北部のみです。梅雨期間日数は北陸が14日、近畿と中国が14日、四国は15日、九州北部は17日で、昨日掲載した「梅雨の最短日数と発生年」表と比較すると北陸以外は観測史上最短であることが分かります。

20220628太陽リム
左は13:40頃の太陽。安定したシーイングで細かいところまでよく見えます。中央を過ぎた活動領域13040も健在。ダークフィラメントもあちこち見えていますね。昨日も見えた左下の高いプロミネンスがまだ微かに残っていました。

気象庁アメダス速報値による15時時点の夏日地点数は712、真夏日地点数は572、猛暑日地点数は95。猛暑日地点は増え続けています。夜も冷えなくなりました。気掛かりなのはいまだに蝉の鳴き声が聞こえないこと。ここ一週間は注意深く聞き耳を立てていましたが全然聞こえません。普段なら遅くとも6月中旬には初鳴きが聞こえるのにどうしたことでしょう?

2022年で日の入りが最も遅いシーズンです2022/06/28

20220628日没前
関東は異例の早さで梅雨が明けたものの、夕方になると雲が湧くパターンは晩春から続くお約束。すっきり晴れることのほうが稀ですから、しっかりした日没を体験することはなかなかできません。まして例年通りの梅雨空だったら尚更でしょう。

夏至のおよそ一週前に「年間で日出が最も早い時期」がありました(→2022年6月12日記事参照)。夏至を挟んで約一週後の今は「年間で日没が最も遅い時期」がやってきています。右下は自作プログラムによる日没最遅マップ。

2022年日没最遅マップ
北海道付近は昨日27日、今日28日はまだ梅雨明けしていない東北付近が今年一番遅い日没日でした。明日は関東から近畿、中国地方、明後日の月末は四国や九州。日本最南端の沖ノ鳥島に到達するのは7月5日。以降は全国的に日没が早くなってゆきます。とは言え、向こう一ヶ月ほどは太陽がまぶしい季節で「日が短くなった」などと思いもしないことでしょう。

逆にみなさんにお聞きしたいのですが、いつごろになったら「日暮れが早くなった」「日が短くなった」あるいは「夜明けが遅くなった」と感じるのでしょう?私は天体観察しているせいか、夏至から一ヶ月も経つとそう感じますが、秋が目前に迫らないと感じない方もいらっしゃるでしょう。普段仕事や学校などで室内にいる方と、屋外作業をしている方とでも差がありそうです。

参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)
ユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」