宵空の極細月とボレリー彗星 ― 2022/02/03
昨夕は透明度があまり良くなかったけれど、日没前に湧いていた雲が無くなったので極細月を探してみました。
日没から20分後、電線に引っかかっていた月を発見(左画像)。しばし見とれた後で、少し暗くなったころ電線に重ならない位置から全体像を撮影しました。右下画像は2日17:40過ぎの撮影で、太陽黄経差は約15.16°、撮影高度は約4.1°、月齢は1.12、画像上が天頂方向。ひと月ほど前、1月4日の撮影時よりも遥かに細いです。昨年秋ごろの月(例えば2021年10月8日宵の月画像)に比べ、弦傾斜が寝てきたことが分かります。
色彩を抑え、ディティールを引き出そうと挑戦しましたが、さすがにこの高さでは鮮明な画質は無理でした。5時方向に見える大きなクレーターはネイピア(ネパー/Neper)。縁の海とスミス海に挟まれた位置にある直径140kmほどの大きなクレーターです(→NASA・Moon Trekの位置リンク)。逆光でみると異様さが際立ちます。
それにしても細い月は良いですねぇ。なんだか新たな気持ちになれるから不思議です。
月撮影後、夕空に見えているボレリー彗星(19P)も撮影してみました(左画像)。現在日本から見える彗星としては一番明るいでしょう。白っぽい空でかぶりも酷かったですが、街中撮影でもしっかりした尾が写っています。緑のコマも分かりますね。かなり長いイオンテイルが出ているとのこと。
街中で宵に機材をセットするのは困難が多く、場合によっては組み上げた重機材を使うまもなく解体移動しなくてはなりません。交通量も多く光害も酷いので、安定した観測環境を確保できないのです。色々苦労を抱えながらも楽しくやっています。
日没から20分後、電線に引っかかっていた月を発見(左画像)。しばし見とれた後で、少し暗くなったころ電線に重ならない位置から全体像を撮影しました。右下画像は2日17:40過ぎの撮影で、太陽黄経差は約15.16°、撮影高度は約4.1°、月齢は1.12、画像上が天頂方向。ひと月ほど前、1月4日の撮影時よりも遥かに細いです。昨年秋ごろの月(例えば2021年10月8日宵の月画像)に比べ、弦傾斜が寝てきたことが分かります。
色彩を抑え、ディティールを引き出そうと挑戦しましたが、さすがにこの高さでは鮮明な画質は無理でした。5時方向に見える大きなクレーターはネイピア(ネパー/Neper)。縁の海とスミス海に挟まれた位置にある直径140kmほどの大きなクレーターです(→NASA・Moon Trekの位置リンク)。逆光でみると異様さが際立ちます。
それにしても細い月は良いですねぇ。なんだか新たな気持ちになれるから不思議です。
月撮影後、夕空に見えているボレリー彗星(19P)も撮影してみました(左画像)。現在日本から見える彗星としては一番明るいでしょう。白っぽい空でかぶりも酷かったですが、街中撮影でもしっかりした尾が写っています。緑のコマも分かりますね。かなり長いイオンテイルが出ているとのこと。
街中で宵に機材をセットするのは困難が多く、場合によっては組み上げた重機材を使うまもなく解体移動しなくてはなりません。交通量も多く光害も酷いので、安定した観測環境を確保できないのです。色々苦労を抱えながらも楽しくやっています。
今日の太陽とハロ現象 ― 2022/02/03
昨夜は概ね晴れましたが、透明度が悪いまま朝を迎えました。午前中は薄雲が多かったけれど、昼前には解消しました。
左は11:50過ぎの太陽。右リム近くの活動領域はすべて見えなくなりました。大きな黒点を伴った12936も右上リムに接近中。ダークフィラメントが気になります。左半球の12939と12940は崩れること無くしっかりしています。
右下リムの二組のプロミネンスのうち上側はかなり高く伸びていました。このあたりは数日前から何度も吹き上がっていますね。昨日の記事に書きましたが、左上リムに新たな光が見えています。どれくらい活発な姿を見せてくれるでしょうか。
明日は二十四節気の「立春」ですから、今日は節分。冬土用も今日までです。北国や北陸ではまだ雪が多いけれど、関東では寒さが緩んできたかなと感じる日も増えてきました。大声で「福は内」と豆まきできない風潮ではあるけれど、閉塞してる社会にもはやく春が訪れてほしいですね。(右画像は午前中見えていた内暈。)
左は11:50過ぎの太陽。右リム近くの活動領域はすべて見えなくなりました。大きな黒点を伴った12936も右上リムに接近中。ダークフィラメントが気になります。左半球の12939と12940は崩れること無くしっかりしています。
右下リムの二組のプロミネンスのうち上側はかなり高く伸びていました。このあたりは数日前から何度も吹き上がっていますね。昨日の記事に書きましたが、左上リムに新たな光が見えています。どれくらい活発な姿を見せてくれるでしょうか。
明日は二十四節気の「立春」ですから、今日は節分。冬土用も今日までです。北国や北陸ではまだ雪が多いけれど、関東では寒さが緩んできたかなと感じる日も増えてきました。大声で「福は内」と豆まきできない風潮ではあるけれど、閉塞してる社会にもはやく春が訪れてほしいですね。(右画像は午前中見えていた内暈。)