台風18号は消滅、でも19号が発生2016/10/06


20161006-0900気象衛星画像
台風18号は5日21時に能登半島の北側で温帯低気圧へ変わりました。台風としての寿命は7日18時間でした。結局上陸はしませんでしたが、4日から今日朝まで各地に風雨の被害をもたらしましたね。いっぽう、昨日の記事で取り上げた熱帯低気圧のうち台湾に近いほうが、今日3:00に台風19号(AERE/アイレー)になりました。直前の台風18号の発生から8日0時間後、18号の消滅からは僅か6時間後となります。

左は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風/熱帯低気圧中心の直径1000km円。左の円が台風19号で、右はまだ熱帯低気圧のままです。こちらは24時間以上経ちましたが、台風になるまであと半日程度かかりそうな予報です。

気象衛星画像で日本近くを見てみましょう(右下画像)。東側には台風18号の成れの果てである低気圧の分厚い雲が見えます。中心付近にまだ弱い渦が見えていますね。午前中いっぱい、東日本ではこの低気圧に向かって強い風が吹きそうです。

20161006-0900気象衛星画像
強い風のためか、北海道や東北付近に波頭のような雲の列が見えます。山を越えた後の空気が作る波状の雲で、「山岳波」と言うそうです。私たちが見かける「波状雲」の、もっと大規模なものでしょうか。雲は風向きと垂直の方向に伸びています。ひとつの波が街を覆ってしまうくらいの大きさですが、みなさんの頭上に見えているかも知れませんよ。ぜひ空を見上げてみてください。

今日の太陽2016/10/06

20161006太陽
昨夜は台風18号から変わった低気圧の影響で強い風でした。ただ雨は降らず、日付が今日になった頃から少しずつ星が見え、明け方前には冬の天の川が頭上に感じられるほど快晴となりました。もう明け方にはオリオンが南中する季節です。

20161006太陽リム
左は9:50頃の太陽。朝のうち湧いていた雲も低空に引いて、良い空でした。中央に寄ってきた活動領域12598と左下リム近くの12599がよく見えています。右下リムの少し大きなプロミネンスが見事。

昨日この時間にも太陽を観察しようとしていましたが、ベタッとした薄雲に覆われていました。内暈が綺麗に見えていましたが(下左画像)、このあと急速に崩れて昼過ぎには小雨が降ってしまいました。今日は同じ時間に気持ちよい青空(下右画像)。低空に見えた絹雲に内暈が映りそうな気がしましたが全く見えません。同じ絹雲でも水滴主体のものと氷粒主体のもので差があるようです。(下右画像に写っている円形の模様や着色はレンズによるゴーストです。下画像は両方とも同じカメラ、ほぼ同じ画角です。)

  • 20161006内暈

    10月5日10時頃
  • 20161006午前の空

    10月6日10時頃


五日月と土星が並びました2016/10/06

20161006月と土星
所用を済ませ屋外に出るともう薄暗さが始まりつつある17時。買い物を終えて家路を急ぐ西空は夕焼けがとてもきれいでした。

帰宅後に一段落してからあらためて外を見るともうほとんど真っ暗。雲がやや多かったですが、合間に星や月が見えました。

今夜の月は五日月。すぐ左下には土星が並んでいましたので記念撮影をしておきました(左)。もう火星は随分離れてしまいましたね。曇りがちな日が続いたので、空を見上げる度に大きく変化していて驚かされます。来週の木曜13日は十三夜の「豆名月」。晴れてくれるでしょうか?