今日の太陽2016/10/07

20161007太陽
昨夜は少し雲が多く、星はまばらでした。今日は朝から日が差しましたが、昼まではやや雲が多かったです。午後にはほぼ快晴となりました。日がある割に気温がやや低めです。

20161007太陽リム
左は9:45頃の太陽。雲の合間での撮影でした。活動領域12598はほぼ正面に来ましたね。12599は黒点が目立つようになってきました。プロミネンスは昨日も見えた右下リムの他、左リムにもいくつか目を引くものがありました。

ノロノロしてる台風19号2016/10/07


20161007-0900台風19号
昨日発生した台風19号は日本から離れた位置のためあまり話題になってないのですが、気になっています。

左は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径500km円。右上の大きな島が台湾、右下の大きな島がルソン島です。今年の台風を見慣れていると小さい印象ですが、二日後には暴風域が出る予報です。

気になるのは移動速度。左画像の時点で発生から30時間経ちますが、移動した距離は直線で約656km。時速約21.9kmです。でもこの数値は30時間均等に移動したとしたら…という計算なので、実際の移動は昨日のうちに済んでしまい、次第に遅くなっているのです。今日の直近3時間の移動距離はわずか20km。時速約6.6km、これが数日続いてしまう予報です。ハリケーンMATTHEWが遅い移動のため被害を拡大してますが、この台風もそうなってしまうのでしょうか。

20161007-0900熱帯低気圧
日本の南東はるか沖の熱帯低気圧は2日半経った今日も台風にはなっていません。このまま消えてくれれば…と思いますが、自然界のことですから予想もしないことが起こることも。

右画像は本日9:00の気象衛星画像。赤点円は台風中心の直径1000km円。雲がまばらですが、大きな目で見ると長い渦の腕が伸びている気がしなくもないです。ゆっくりと日本のほうに近づいているので、しばらくは注意が必要ですね。

衰え知らずのハリケーン「MATTHEW」2016/10/07

ハリケーン「MATTHEW」の位置・気圧・風速などの速報データ履歴は10月2日の記事内に蓄積してありますので、そちらをご覧ください。(※全データではなく、勢力が強かった期間のみです。) 10月4日記事10月9日記事もどうぞ。

20161004NASA
ハリケーン「MATTHEW」が猛威を振るっています。左はNASA・Earth Observatoryからの引用で、10月4日頃の状態。左上の島はキューバ。巨大な渦がカリブ海全体を覆っていますね。

今日7日の12:00JST(JSTは日本時間)現在、ハリケーン「MATTHEW」はフロリダ半島まで北上しました。ちょうど横並びで東側に別のハリケーン「NICOLE」が来ていますが、こちらは沖のほうでウロウロしているため、直接の影響はなさそうです。右下は本日12:00JST少し前のNOAAによる衛星赤外画像(擬似カラー)。ふたつのハリケーンが並んで見えます。

島々の間を縫うように横断してきたハリケーン「MATTHEW」ですが、ここにきてもまったく衰え知らず。10月4日の記事に速度のことを書きましたが、一番強い時にとてもゆっくり移動したため、被害が大きくなったようです。

20161007NOAA
数値を見た印象は、大げさかも知れませんが『日本の本州を「猛烈な台風」が全く衰えることなく一週間かけて横断』したような感じでしょう。

発生から今日7日12:00JSTまでの間に発表された速報値を使って、地図を描いてみました(下左画像)。中心位置のプロットと、その時の中心気圧(hPa)が描き込んであります。日時は各日3:00UTC(UTCは協定世界時、日本時間-9時間)のときのみ示しました。また、中心気圧と最大風速の経過もグラフにしました(下中画像)。これを見ても「弱まったな」とはまだ感じませんね。今後アメリカ東海岸沿いに北上するようですが、被害は更に拡大しそう。しかもこれで終わらず、サウスカロライナ沖でUターンし、4、5日後に再びバハマ諸島付近に戻ってくるかも知れない悲惨な予報が出ています(下右画像はNHCによる7日12:00JST=7日3:00UTC=6日23:00EDT進路予報/EDTは東部夏時間)。

  • 20161007ハリケーンmatthew移動と気圧
  • 20161007ハリケーンMATTHEW気圧と風速
  • 20161007-1200JST進路予報

夕空に並ぶ月と惑星たち2016/10/07

20161007月と惑星
夕方までよく晴れていたのに、次第に雲が多くなり始めました。でも日没後はまだ雲間から月や惑星が見えていました。昨日より早い時間に夕空を拝めたので、暗くなりつつある空で惑星探しをしました。雲が広がるのが先か、自分が見つけるのが先か…激しいデッドヒートの末(?)、なんとか先に一通り見つけることができました。

左は撮影できた南から西にかけての空。月齢6.4の月と、火星、土星、それに低空の金星です。どこに何が写っているかは右下画像をご覧ください。土星の下にはアンタレスも見えたのですが、そのとき既に金星は雲の中。

20161007月と惑星
こういった天候の元で、雲の隙間から見たい天体が全て同時に見えるなんてことは、なかなか難しいもの。まぁ、だからこそ探し甲斐があるってもんですが。

明日は月が火星から6.5°ほどのところに輝きます。20時過ぎからは月面Xが見えてくるはずですが、残念ながら月高度が20°以下なので条件は最悪です。もっとも、当地・茨城など多くの地域では雨の予報ですが…。

参考:
アーカイブ:月面Xの一覧