山形の板垣さんが古典新星を発見 ― 2023/05/18
17日2時前、山形県の板垣公一さんがいて座に12.0等の突発天体を発見したとのこと。当日明け方に近くの別天体を撮影していたので薄明中に望遠鏡を向けてみましたが、運悪く近くの樹木に邪魔されてしまいました。気を取り直し、今朝方再挑戦。いて座が辿れないくらい透明度が悪かったものの、何とか写し取ることができました(左画像)。
該当の星は早速せいめい望遠鏡によって分光され、「Reddened Classical Nova」ということが判明しています。左画像では真っ赤に写っていますね。観測に使われる赤や近赤外に強いCCDと違って市販の冷却CMOSで撮ってますので、見た感じの等級が少し暗い印象です。
このほか、16日20:20過ぎに三重県の中村祐二さんがおとめ座に14.0等の突発天体を見つけています。これも昨夜日付が変わる前に撮影してみました(下A画像)。色が飛んでしまいましたが、原画では水色をしていました。この天体は既にZTFが16.55等の天体として報告していた「AT2023iez」と同一のようで、突発的な増光のようです。
もうひとつ、増光が報じられているATLAS彗星(C/2023 E1)を日付をまたぐ頃に撮影(下B画像)。最初はどこにあるのか見えないほど淡く広がっており、スタックしないと分かりませんでした。光害の多い市内では3分角程度しか写りませんでしたが、条件が良いと倍以上広がっており、それが等級を押し上げているのだろうと思われます。七夕のころ天の北極に10°以内まで接近し、10等より明るくなる見込みとのこと。梅雨の時期ですが、うまく晴れてくれると良いですね。
該当の星は早速せいめい望遠鏡によって分光され、「Reddened Classical Nova」ということが判明しています。左画像では真っ赤に写っていますね。観測に使われる赤や近赤外に強いCCDと違って市販の冷却CMOSで撮ってますので、見た感じの等級が少し暗い印象です。
このほか、16日20:20過ぎに三重県の中村祐二さんがおとめ座に14.0等の突発天体を見つけています。これも昨夜日付が変わる前に撮影してみました(下A画像)。色が飛んでしまいましたが、原画では水色をしていました。この天体は既にZTFが16.55等の天体として報告していた「AT2023iez」と同一のようで、突発的な増光のようです。
もうひとつ、増光が報じられているATLAS彗星(C/2023 E1)を日付をまたぐ頃に撮影(下B画像)。最初はどこにあるのか見えないほど淡く広がっており、スタックしないと分かりませんでした。光害の多い市内では3分角程度しか写りませんでしたが、条件が良いと倍以上広がっており、それが等級を押し上げているのだろうと思われます。七夕のころ天の北極に10°以内まで接近し、10等より明るくなる見込みとのこと。梅雨の時期ですが、うまく晴れてくれると良いですね。