3Iアトラス挑戦、惨敗 ― 2025/07/21
昨宵から夜半過ぎにかけて安定した晴れ間が訪れました。天頂にうっすら天の川が見えます。本当に久しぶりです。良い機会なので3I/ATLASに挑戦してみました。ちなみに挑戦は2回目。1回目は月が近くにあってもろかぶりでしたが、それを承知の上で星野の場所慣れするために行ったものです。
撮影中に子午線越えしそうなのでテレスコープイーストかウエストかどちらで狙うか迷った揚げ句、イーストで南中前からにしました。南の視界が悪いため、庭の設置場所が変わってしまうんです。ところが撮影試写の段階で赤道儀が大暴れ。どうやらバランスを正確にし過ぎてしまったようです。私の機材は少しどちらかに加重しないとイヤイヤ期に突入してしまうジャジャ馬。困ったものだ…。麻痺の身体に鞭打って組み上げ直すのも大変なので、無駄と分かってもそのまま続行。やはり少し南北に伸びてしまいました。
3I/ATLASはまだ天の川の中なので、掩蔽しなくても見かけ上の像はたくさんの恒星に接触します。このためメトカーフ合成すると明るい恒星の線に隠されてしまう可能性があります(記事末の画像A・B・C例参照)。そこで、前もってAladin Liteを使い、3I/ATLASの位置を写真星図に描き写しました。予め「ラベル,赤経,赤緯」というカンマ区切りファイルを作っておくと、Aladin Lite画面右下「Upload CSV table」の機能を使って該当位置にラベルを表示できます。(位置は瞬時分点の視位置ではなく2000年分点にしましょう。また最初の行に必ずインデックスを入れましょう。)
昨夜は右画像のとおり21:30の位置にある15等の恒星群に重なりそうでした。こういう時は重なっても良いから撮影続行し、合成の段階で重なる位置を省けば良いのです。今回は21時から約80分間撮影、21:30プラスマイナス5分の画像を外してメトカーフ合成しました。結果、恒星の軌跡に隙間が生まれ、その間に3I/ATLASが挟まって結像する…はずでした。
結果は惨敗。細微等級は17等前半は写ってますから望遠鏡やカメラ設定は問題ありません。敗因はジャジャ馬の架台のせいと、背景の星が多すぎて恒星かぶりしてしまい特定し辛い、もしくは17.5等以下、というところでしょうか。軌道要素が少しズレてる…という可能性は少ないでしょう。ちなみに21:30に重なる星は冒頭画像・黄色矢印から右へ伸びる軌跡です。
夜半になっても天気が持っていたので、三重県の中村祐二さんが7月19日22:30JSTごろに発見した突発天体:TCP J20171288+1156589(いるか座/15.4等)に望遠鏡を向けてみました(左画像)。高度があってバランスが崩れたせいか、架台が少し安定してくれました。バランスがおかしいほど安定するってどうなのよ!?
該当位置には白っぽい星があります。矮新星ではなさそうな色…?
試しにこの突発天体周囲で細微等級を見てみましょう。右画像、青字で書いたのはGaia DR3によるG等級。まるまる信じることは無いにしても、概ね17.5等までは写りますね。
ちなみに今回使った望遠鏡はSkyWatcherのMak127。わずか127mmの口径でも、街中の光害地からこのレベルの等級が何のひねりもなく写ります。(冬はもっと写ります。)今後3I/ATLASは次第に天の川から離れるので、またしつこく狙ってみようと思います。
撮影が終わる頃から雲が出てきました。片づけ終わる頃には雲だらけ。登ったばかりの月も朧げです。間一髪でした。なかなか安定して晴れてくれないなあ。
撮影中に子午線越えしそうなのでテレスコープイーストかウエストかどちらで狙うか迷った揚げ句、イーストで南中前からにしました。南の視界が悪いため、庭の設置場所が変わってしまうんです。ところが撮影試写の段階で赤道儀が大暴れ。どうやらバランスを正確にし過ぎてしまったようです。私の機材は少しどちらかに加重しないとイヤイヤ期に突入してしまうジャジャ馬。困ったものだ…。麻痺の身体に鞭打って組み上げ直すのも大変なので、無駄と分かってもそのまま続行。やはり少し南北に伸びてしまいました。
3I/ATLASはまだ天の川の中なので、掩蔽しなくても見かけ上の像はたくさんの恒星に接触します。このためメトカーフ合成すると明るい恒星の線に隠されてしまう可能性があります(記事末の画像A・B・C例参照)。そこで、前もってAladin Liteを使い、3I/ATLASの位置を写真星図に描き写しました。予め「ラベル,赤経,赤緯」というカンマ区切りファイルを作っておくと、Aladin Lite画面右下「Upload CSV table」の機能を使って該当位置にラベルを表示できます。(位置は瞬時分点の視位置ではなく2000年分点にしましょう。また最初の行に必ずインデックスを入れましょう。)
昨夜は右画像のとおり21:30の位置にある15等の恒星群に重なりそうでした。こういう時は重なっても良いから撮影続行し、合成の段階で重なる位置を省けば良いのです。今回は21時から約80分間撮影、21:30プラスマイナス5分の画像を外してメトカーフ合成しました。結果、恒星の軌跡に隙間が生まれ、その間に3I/ATLASが挟まって結像する…はずでした。
結果は惨敗。細微等級は17等前半は写ってますから望遠鏡やカメラ設定は問題ありません。敗因はジャジャ馬の架台のせいと、背景の星が多すぎて恒星かぶりしてしまい特定し辛い、もしくは17.5等以下、というところでしょうか。軌道要素が少しズレてる…という可能性は少ないでしょう。ちなみに21:30に重なる星は冒頭画像・黄色矢印から右へ伸びる軌跡です。
夜半になっても天気が持っていたので、三重県の中村祐二さんが7月19日22:30JSTごろに発見した突発天体:TCP J20171288+1156589(いるか座/15.4等)に望遠鏡を向けてみました(左画像)。高度があってバランスが崩れたせいか、架台が少し安定してくれました。バランスがおかしいほど安定するってどうなのよ!?
該当位置には白っぽい星があります。矮新星ではなさそうな色…?
試しにこの突発天体周囲で細微等級を見てみましょう。右画像、青字で書いたのはGaia DR3によるG等級。まるまる信じることは無いにしても、概ね17.5等までは写りますね。
ちなみに今回使った望遠鏡はSkyWatcherのMak127。わずか127mmの口径でも、街中の光害地からこのレベルの等級が何のひねりもなく写ります。(冬はもっと写ります。)今後3I/ATLASは次第に天の川から離れるので、またしつこく狙ってみようと思います。
撮影が終わる頃から雲が出てきました。片づけ終わる頃には雲だらけ。登ったばかりの月も朧げです。間一髪でした。なかなか安定して晴れてくれないなあ。
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A.2022年10月20日
小惑星ディディモス
(恒星軌跡に重なってしまった例) -
B.2022年12月31日
小惑星2001CC21(98943)
(恒星軌跡にぎりぎり重ならなかった例) -
C.2022年1月24日
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
(恒星軌跡に重なっても見える例)







