チャンドラヤーン3号が見た地形を特定してみよう2023/08/07

20230807_24879月
昨夜から今朝も不安定な天気。晴れているけれど次々に雲がやってきます。関東は所々雨が降っている小さなエリアもあって、安心して機材を出しておけません。それでも夜半を過ぎると少し安定してきたので、前夜と同じメニュー、月と木星を観察。

月はあと1.5日で下弦を迎えるところまでやってきました。左画像は7日2:50頃の撮影で、太陽黄経差は約248.79°、撮影高度は約57.18°、月齢は19.97。撮影の約1.5時間前に見たときはまだテオフィルスのセンターピーク(月面グー地形)が小さな点になって輝いていましたが(右下画像参照)、この画像では消えています。ポシドニウスも縁だけ光り、その北、死の湖も闇が迫ります。スミノルフ尾根の陰影がちょうどいい具合。ラモントもよく見えていますよ。

20230807_テオフィルスからアルタイ断崖
良いタイミングでインド宇宙研究機関(ISRO)公式サイトがチャンドラヤーン3号からの映像を公開し始めました。今日の時点では動画のみなので、静止画で切り出してクレーターを特定してみました。記事下に動画の流れに沿って3枚掲載しました。ここ二日間に月を撮影した方は照らし合わせてみてください。動画に写っているのはほとんど地球からも見える南部のエリアです。クレーターの影の付き方から、何日の何時ごろ撮影したのか特定してみるのも面白いですね。

20230807木星と衛星
このあと木星とガリレオ衛星を撮影。ひと晩前のように一枚にまとめました。今朝は衛星四つとも写野内に収まってくれました。左に並ぶのは木星に近い順にイオ、ガニメデ、エウロパ、木星のすぐ下がカリストです。カリストは暗いですねぇ…。

ここ三日では一番シーイングが悪く、細かな揺れがおさまりません。こういう日はどんな処理をしてもきれいになってくれませんね…。まぁ、もともと曇り予報だったので、見えただけでもラッキーでした。

  • チャンドラヤーン3からの映像

    A.
  • チャンドラヤーン3からの映像

    B.
  • チャンドラヤーン3からの映像

    C.


コメント

トラックバック