4月18日の水平月と弦傾斜の変化2026/04/21

20260418水平月Ozさん
4月18日の水平月・逆転月(弦の水平反転)は天気が西から下っていたにも関わらず多くの方がご覧になったようで良かったです。当ブログにも画像をお寄せ頂いたので紹介します。

左画像は古くからの星仲間、Ozさんが送ってくれた画像。雲が多かったにも関わらず挑戦してくれました。場所は名古屋からで、下部に見えているのは養老~鈴鹿の山々。春は雲が湧きやすいそうで低空の現象をとらえるのも一苦労ですね。私が住む茨城県南部に比べ、当日の弦傾斜は名古屋のほうが1°ほどマイナス側に大きく、つまり、いっそう逆転月らしさが目立っていたと思われます。

右下画像は2026年4月17日記事にも3月の水平月を寄せていただいた毛利勝廣さんからで、こちらも名古屋での撮影です。細〜い月、見えますか?写真でははっきりしていますが、実際に探すとなると『ほぼ見えない』『慣れた人でないと無理』レベルではないでしょうか。何度も何度も繰り返し観察を体験すれば、体が「繊月の明るさはこれくらい」というのが身に染みてきます。

20260418水平月もかさん
毛利さんによる月の拡大画像と、だいぶ低くなってから金星と一緒の画像も下A・B画像に掲載しておきます。ここまで細い月は日没頃の明るい空では見つけ難く、月高度がある程度下がってからの観察になるでしょう。どれくらい低いかは弦傾斜に関わってきます。地平下の太陽との位置関係がどんどん変わるからです。

個人的な定義ですが、弦傾斜ゼロ(=水平月=カスプを結ぶ弦が水平)を基準に、右上がり傾斜をプラス、右下がりをマイナスにしています。繊月観察の際、高度が下がるほどプラスに向かう(反時計回りに増加する)パターンと、逆にマイナスに向かう(時計回りに増加する)パターンがあるのです。今年で言うと記事下の図C(2月18日)・図D(4月18日)が良い例。せっかくなので名古屋を例に挙げました。2月のときは図のピンク色の線が時計回りに回り、立っていた弦が次第に水平に向かいました。いっぽう今回の4月では、図の水色線が反時計回りに回っていますね。名古屋では日没時に弦傾斜が5°近く右下がりだったのに、月没近くではほぼ水平月になりました。毎回こうなるのではなく、月ごとに回転の向きや速度が変わるのです。1時間程度の経過の中でも天体同士の複雑な位置変化があるのですね。

  • 20260418水平月もかさん

    A.
  • 20260418水平月もかさん

    B.


  • 20260218弦傾斜と心射図法

    C.2月18日の月太陽方位変化
  • 20260418弦傾斜と心射図法

    D.4月18日の月太陽方位変化


今日の太陽2026/04/21

20260421太陽
昨夜は曇り。今日は午前中に豪雨という目まぐるしさ。正午をだいぶ過ぎてから一気に雲が取れ、快晴になりました。

20260421太陽リム
左は14:40ごろの太陽。傾き始めた高度、凄まじく乱れた大気、若干残っていた薄雲など重なり悪像になりました。見えている面の活動領域は中央右上の14419と、右リムに隠れそうな14415のみ。ただ、プラージュが明るい二ヶ所は極小の黒点があるようです。目立ったプロミネンスはありませんでした。