下弦まであと2日2022/02/22

20220222_24208月
昨夜から今朝はよく晴れており、前夜ほどの強風ではありませんでした。時々思い出したように吹く3m/s程度の風が気になりましたが、未明の月を観察しました。

左は22日3:20過ぎの撮影で、太陽黄経差は約242.08°、撮影高度は約41.94°、月齢は20.53。案の定撮影フレームの半分くらい風で揺さぶられましたので、解像が悪いです。何とか見えるくらいに仕上げました。

下弦まで残り2日ほどですが、まだ晴れの海が半分以上確認できますね。晴れの海南部にぽつんと見えるベッセル・クレーター近くを縦断するリンクルリッジ「アサーラ尾根(Dorsum Azara)」がよく見えます。晴れの海のリッジはこの東にあるサーペンティンリッジ(スミルノフ尾根/Dorsa Smirnov)のほうがクッキリ目立って有名ですが、私的にはこの「見えるかどうかギリギリの低いリッジ」のほうが心揺さぶられます。太陽光とのタイミングが良くないと全く見えないんですよね。

アリアデウス谷やヒギヌス谷も夕方を迎えつつありました。直線壁や下弦側のX地形も確認できます。月面LOVEを構成する4ヶ所の地形たちも意外に分かりますね。現在は月との距離が平均距離より小さくなっており、つまり大きく見える時期。下弦を3日ほど過ぎた頃まで大きくなり続け、その後遠ざかって小さくなります(近地点通過:2月27日7:16ごろ、遠地点通過:3月11日8:04ごろ)。近地点・遠地点時の月相は朔望ごとに変化するため、毎回こうなるわけではありません。今週は大きな天気の崩れがなさそうなので、月が細くなるまで見届けられそうです。

今日の太陽2022/02/22

20220222太陽
昨夜から今朝は快星夜、朝からもよく晴れています。昨日ほどではありませんが時々強めの風が吹き込んでいます。

20220222太陽リム
左は10:20過ぎの太陽。昨日左上に見えていた12954の黒点そばにもう一つ大きめの黒点があり、12955と採番されました。かなり広い領域ですからもう一つくらい現れそうです。

左上と右下のプロミネンスは相変わらず立派。また昨日は縦方向に伸びていた右上のプロミネンス、今日は横方向に伸びていて驚きました。ここは立体的に考えるとどうなっているのでしょう?