桃の節句なのに大粒の雪2025/03/03

20250303雪
桃の節句を迎えました。未明から降っていた雨は午前中に大粒の雪へ。0時に13度あった気温も朝は10度を下回り、正午には3度。時間と共にどんどん寒くなっています。

幾らか雪が舞ったことは数回あったけれど、積もるほどの勢いで雪が降ったのは今冬で今日が初めて。14時時点では屋根など冷たい部分に少し付着していますが、夜には止む予報なので積もることは無さそうです。向こう一週間の天気予報は芳しくなく、しばらくは冬と春とがせめぎ合いそうですね。

今日の太陽2025/03/07

20250307太陽
3日の雪以降、曇りや雨、時折雪の舞う日が続きました。今日は朝から回復し、昼前まで快晴。その後夕方前まで雲が多くなりました。一頃より暖かくなったけれど風が7m/sオーバーとやや強いです。

20250307太陽リム
左は9:30ごろの太陽。かなりシーイングが酷く、細部が分かりません。活動領域の様相が変わり、中央には大きめの黒点を伴った14011・14012、左やや下リム近くには14018があります。右下はダークフィラメントが光球外へ出てプロミネンスになりつつあります。とても微かですが、右上や左上に宙に浮いたようなところもあります。

久しぶりの水星2025/03/08

20250307_水星の尾
昨夕から夜半前まで薄雲が増えつつも晴れ間がありました。昼間吹いていた強風は徐々に収まってきたものの、天頂近くまでシーイングが乱れまくっていました。

ちょうど夕空に金星と水星が並んでいたので、久しぶりに水星の尾を捉えるべく望遠鏡を向けました。今期の宵側は東方最大離角(本日8日)の後から尾が見やすい時期へ移行する絶好のタイミング(→アーカイブ「水星の尾の見頃」参照)。昨宵時点ではまだ見やすいとは言えませんでしたが、一応撮っておくことにした次第。

金星も拡大撮影する予定だったため焦点距離を長めにした影響か、尾があるのかないのか分かりません(左画像)。あるとすれば方向角60°付近(画像の10時方向)です。強めの処理をするとモヤッと明るいですが、フィルターゴーストとか別の可能性もあります。元々まだ尾が光る時期に入ってないから、この程度でも仕方ありませんね。また晴れたら望遠鏡を向けてみましょう。

20250307_10063月
念のために書くと、水星のナトリウムの尾は常に出ていますが、光って見えるかどうかは太陽との相対速度に依存します。地上から観たとき「太陽から離れている」「高度がある」「光度がある」という三条件が揃う時期と、尾が光る条件というのは全く別の周期。今期は3月9日の週、中ごろまでです。後になるほど尾は輝くけれど、水星の高度や光度がどんどん下がります。ご覧になりたい方はチャンスを逃さないようにしましょう。この後金星も撮ったのですが、あまりのシーイングの酷さでボツ。もう内合が近いため、日没後の撮影は難しいですね。

米国月面探査機「Blue Ghost」に続いて7日2:30JSTごろ月面南極域に着陸したIntuitive Machines社の民間探査機「Athena」でしたが、ファーストミッションに続きまたも横転してしまい、太陽発電がままならず電池切れでミッション終了が告げられました。失敗は残念ですが、ここから多くを学んで欲しいものです。

昨夜の月に望遠鏡を向けると、あまりの悪シーイングに具合が悪くなるほどでした。一応撮ってみたもののうまくスタックしてくれません。偽模様だらけで不完全ですが右に掲載します。7日21:40頃の撮影で、太陽黄経差は約100.63°、撮影高度は約49.02°、月齢は7.49。見ごろを過ぎて明るくなったけれど月面X&LOVE地形が確認できます。画像下側・欠け際ギリギリにAthenaの着陸地点も写っていますよ。

14日の満月は南北アメリカを中心に月食が見られます。日本は北海道や東日本の一部で月出帯食(部分食の最後)となります。また19時JSTごろまでは全国的に半影食の状態が続いています。薄暮のころ昇った月を見ると上側(本影に近い側)が少し暗く感じるかも知れません。晴れたら観察してみましょう。

今日の太陽2025/03/09

20250309太陽
昨日降り始めた雨は雪に変わり、未明まで降り続いてそこそこ積もりました。でも朝までにだいぶ融けてしまいました。朝からは雲量2-4割り程度の晴れ。シーイングが悪かったですが雲の間から太陽を拝むことができました。

20250309太陽リム
左は9:30頃の太陽。まとまった黒点群のある活動領域14011・14012は右半球に移り、明るいプラージュを見せています。左半球にも南の14018と北の14019が明るい。更に左上リムから新たな黒点も出てきました。左下リムのプロミネンスが見応えあります。右上リムのヒゲのように伸びたプロミネンスも面白い。