しばし、雲間の月を堪能 ― 2023/03/31
昨夕は雲が多かったものの動きが速く、晴れてくれる時間もありました。透明度もシーイングも悪かったですが何とか雲間から月を観ることができました。
左は30日21時過ぎの撮影。太陽黄経差は約105.31°、撮影高度は約61.20°、月齢8.78。高度が高いのにややオレンジ色に感じました。2°ほど離れたところにポルックスがいて、なかなかかわいらしい光景。ちなみにポルックスの地心視黄緯は+6.6°あまり。月は最北でも+5°ちょっとしか北上しませんから、ポルックスが掩蔽されることはありません。遠い未来、月軌道がちょっと変わってしまうようなことが起これば真っ先に隠される位置ですが、その前に人類が残ってないでしょうね。
欠け際にはプラトーやエラトステネス、直線壁、ティコ、クラヴィウス、モレトスなどが並んでいます。熱の入り江や雨の海東部のリンクルリッジが浮き出てきましたね。プラトー南側に接するようなゴーストクレーターみたいなところがお気に入り。クラヴィウス・クレーター内、円弧状に並ぶいくつかのクレーターのうち二つだけ縁が光り出していました。もう少し待てば天使の輪のように見えたでしょうが、低くなって建物に隠れてしまいました。
光っている側はアルタイ断崖やレイタ谷が見えづらくなり、月面グー(テオフィルス)も立体感がなくなりました。いっぽう東田さんの「月世界への招待」で紹介されていたディオニュシオスの暗い光条が目立ち始めています。
測心緯度秤動が-6.443°もあったため、アムンゼンや南極点近くのシャクルトンがはっきり見え、3月3日頃も見えていたアムンゼン奥にあるイデルソンLまで確認できます。もう一押し、シーイングが良ければなぁ…。このあと雲が襲ってきて月観望はお開きとなりました。
左は30日21時過ぎの撮影。太陽黄経差は約105.31°、撮影高度は約61.20°、月齢8.78。高度が高いのにややオレンジ色に感じました。2°ほど離れたところにポルックスがいて、なかなかかわいらしい光景。ちなみにポルックスの地心視黄緯は+6.6°あまり。月は最北でも+5°ちょっとしか北上しませんから、ポルックスが掩蔽されることはありません。遠い未来、月軌道がちょっと変わってしまうようなことが起これば真っ先に隠される位置ですが、その前に人類が残ってないでしょうね。
欠け際にはプラトーやエラトステネス、直線壁、ティコ、クラヴィウス、モレトスなどが並んでいます。熱の入り江や雨の海東部のリンクルリッジが浮き出てきましたね。プラトー南側に接するようなゴーストクレーターみたいなところがお気に入り。クラヴィウス・クレーター内、円弧状に並ぶいくつかのクレーターのうち二つだけ縁が光り出していました。もう少し待てば天使の輪のように見えたでしょうが、低くなって建物に隠れてしまいました。
光っている側はアルタイ断崖やレイタ谷が見えづらくなり、月面グー(テオフィルス)も立体感がなくなりました。いっぽう東田さんの「月世界への招待」で紹介されていたディオニュシオスの暗い光条が目立ち始めています。
測心緯度秤動が-6.443°もあったため、アムンゼンや南極点近くのシャクルトンがはっきり見え、3月3日頃も見えていたアムンゼン奥にあるイデルソンLまで確認できます。もう一押し、シーイングが良ければなぁ…。このあと雲が襲ってきて月観望はお開きとなりました。



