土星が最も見ごたえある期間に突入2025/08/25

20250825土星
昨夕は近県からの雲の流入で彗星観察はできず仕舞い。夜半になって持ち直したため、土星観察に切り替えました。低空には薄雲が絶えず渦巻いていたのでいつ覆われるか心配しながらの撮影でした。子午線を跨いでの撮影中、何度か若干の減光があったものの40分の撮影を終えることができました。終了後すぐに雲が襲ってきて間一髪でした。最近こんなのばかりだ…。

環の傾斜が一番開いた7月7日UTから1.5ヶ月経ち、随分と傾斜が浅くなってきました。環そのものはどんどん明るくなっているためじっくり観ていない方は気付けないと思いますが、本体に投影される環の影も環に重なって、結果として本体を横切る暗い部分(=環+環の影)も細くなっています。カッシーニの間隙も写り辛くなりました。

土星比較
試しに7月7日に一番近いころ撮影した7月10日の画像を半分に切って、本日の画像と比較すると右の通り。環はもちろん本体視直径は確実に大きくなっていますが、環を縦方向に見ると今日のほうがつぶれてしまってますね。もうひとつ、環の右後ろ側、環に投影された本体の影がだんだん小さくなっています。間もなくやって来る衝のころはこの本体の影が見えなくなり、衝を過ぎてからは左後ろ側に投影されるようになります。

    【2025年の土星メモ】
  • 黄経衝の瞬時:9月21日 14:45:38 JST
  • 赤経衝の瞬時:9月22日 15:30:45 JST
  • 地球最接近:9月21日 16:58:22 JST、8.5467698 AU
  • 位相角最小の瞬時:9月21日 14:32:29 JST、0.2638°

こういう傾斜の浅い時期でも環の衝効果って起きるんでしょうか?これも見所ですね。環の傾斜が最も小さくなるのは11月24日UTごろ。初冬までの僅か数ヶ月で劇的な変化をする今年の土星は、向こう15年間のなかで最も見ごたえある時期と思われます。どうかお見逃しありませんように。

今日の太陽2025/08/25

20250825太陽
昨夜は曇り後晴れ。今日は朝からやや雲が多く、昼を過ぎてようやく青空が広がりました。相変わらず暑苦しい一日です。

20250825太陽リム
左は12:50ごろの太陽。左下リムから見えてきた活動領域14195・14196・14197は多くの黒点があるようです。数日前からMクラスフレアを発生させていた所ですね。まだ見辛いけれど左端にも新たな黒点が見えてきました。プロミネンスがたくさん見えています。左下の糸状のループが美しい。

気象庁アメダス速報値の本日0時から15時までの集計による夏日地点数は856、真夏日地点数は661、猛暑日地点数は133、国内最高気温は滋賀県東近江ポイントの37.9度。