もう一踏ん張りのアトラス彗星、火星と並ぶ双子の星2025/01/18

20250117_C/2024G3
昨日は良く晴れたのに風が強い一日。夕方は低空にモヤがあるものの、何とかアトラス彗星(C/2024 G3)を探し当てることができました。

左は17日日没直後のアトラス彗星。日没時点で太陽離角は約12.5°、高度差は約7.5°。日没前から導入していましたが、日が没してからも少しだけ観察する余裕がありました。だいぶ核光度は落ちたけれど、明るい空でも20分角近くの尾が確認できます。太陽との赤緯差がマイナス側に入ったので、尾の方向角も東(画像左側)向きから若干南(同下側)寄りになってきました。

明日19日ごろからは日没時高度が下がり始め、国内からは観察しにくくなるでしょう。残り一週間も経たないうちに日本の空から消えることになります。

20250118火星・ポルックス・カストル
時は移って本日18日未明。火星がカストルとポルックスと並んだ様子を西空で捕らえました。左画像で一番明るいのが火星。横並びでポルックスとカストル。金星銀星と言われる通り、双子の色の違いがおめでたいですね。大姉ちゃんのふりをした火星を加えて「みつご星」の勢揃い。おお、一姫二太郎じゃんか!(意味違う…)。

球面作図上だと1月17日23:25JSTに火星・ポルックス・カストルが一直線でした。定規を当ててみると火星が若干下側に下がっていて、数時間ぶん動いたことが分かります。肉眼でもわずかなずれを感じることができました。

近くに一等星がありますから、火星の順行や逆行、その速度や向きの変化を観察しやすい位置関係です。日没後暗くなるともう東に見えますから、興味のある方、特にお子さんがいらっしゃる方はぜひスケッチや携帯撮影して観察してみてください。週一回、新学期ごろまで続けるだけでも太陽系の不思議を感じ取れますよ。

参考:
火星と「みつご座」の季節はじまる(2024/11/02)

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