偶然の晴れ間にセンタームーン2021/09/27

20210927_24468月
昨夜から今朝は雲が多く、時々晴れ間がやってくる状態でした。明け方前にやってきた一時的な晴れ間があったので、ふらふら誘われるように下弦前の月を観察しました。

左は3時頃の撮影で、太陽黄経差は約244.68°、撮影高度は約72.8°、月齢19.71。オニール橋が見えたであろう25日未明は分厚い曇り空でしたが、今回は薄い雲が少し横切る程度で済みました。でもシーイングはかなり悪かったです。晴れただけマシですかね…。

ヒギヌス谷やアルプス谷はよく見えますが、トリスネッカー谷はまだはっきり見えません。下弦側の月面X地形、直線壁が少し姿を表しています。

ところで、今日未明のこの月が「センタームーン」であることを覚えていて「意識して月を観察した」という方はいらっしゃるでしょうか?2021年5月8日記事の「パーフェクト・センタームーンマップ」をご覧いただくと分かりますが、27日1時直前に北海道北部で月面座標中央と見かけの月面中心が一致するパーフェクト・センタームーンが起こったはずです。中心が太陽に照らされた月相のまま国内陸地で観察可能なチャンスはこれが最初であり、続く10月24日2時頃を逃すと少なくとも向こう6年は起こりません。

20210927月中心付近
右は左上画像の月面中央付近をトリミングしたもの。ちょうど前述のトリスネッカー谷やトリスネッカー・クレーターが右上に写っています。自作プログラムにより月面地図や経緯線を重ねてあります。小さいマス目は経緯度1°の線。私が観察した茨城県内の地点からだと、測心月面秤動量は約0.480°でした。(※秤動量とは座標原点と見かけの中心との角距離の意味で使っています。)今まで撮影した中では一番ズレが少ない画像と思われます。

偶然の晴れ間に貴重な月の姿を拝めたのは本当にラッキーです。観察後に2つほど重星を撮影してたら急に分厚い雲がやってきて、望遠鏡を片付けるまもなく雨が降ってきたのには驚かされました。

【検算】
パーフェクト・センタームーンの通過位置がなよろ市立天文台に近いので、公式発表の位置から27日0:57:30に月を見たとすると、測心秤動量(標高補正含む)はわずか0.0023°(=約8.4″角)になりました。正真正銘パーフェクト・センタームーンでしたね。


今日の太陽2021/09/27

20210927太陽
昨夜から今朝は曇り時々晴れ時々雨。朝からも雲が多い空でしたが、昼ごろからしばしの間雲が少なくなりました。

20210927太陽

20210927太陽リム
左は14:20頃の太陽。数日間観察できないうちに、活動領域が細分化され大変なことになってました。言葉では面倒なので右画像に書き込みました。

ここに書いた他、右下リム間際にまだ12874と12875が残っているようなんですが、あまり活発でない上にリムに近すぎて特定できません。12871と12876の区別もよく分かりませんね…。877と878の間や北半球中央・左右にも小さな領域があるようですが、今のところ採番されていません。領域が多い割に黒点が少なくて寂しい限り。

プロミネンスは小規模のものが何ヶ所か見えました。右上は光球内から立ち上がってますね。