月食直前の土星を楽しむ ― 2025/09/08
本日未明から朝にかけて起こった皆既月食、当地は何度か雲の襲来があったものの、月没まで見届けることができました。記録画像を撮りましたが、そちらは処理に時間がかかるので、月のそばで輝いていた土星を先行して掲載します。
衝まで残り二週間。この先あまり良い天気が望めそうもないため、一晩の晴れ間でも貴重です。身体への負担が大きかったけれど、何とか撮影できました。南中前なので日付はまだ7日。望遠鏡でとらえると、シーイングの良い時と悪い時とが半々くらいでした。ひと目で環が明るいと感じました。本体の赤道帯あたりと比べたら環のほうが若干暗い感じ。また環の影は極めて細くなっていました。環に投影された本体の影もモニターで見えないくらい小さくなりました。
今の環の明るさは環から見た太陽高度が上がってきたことに加え、衝効果もあるのかなとは思います。ただ、右図を見ていただくと分かるように位相角(観察者・土星・太陽が作る角度)がまだ1.5°もあり、本当にそう言い切れるか自信がありません。一般には位相角が1°を下回らないと衝効果は起きにくいとされますので、経過を見守る必要があります。もし衝効果が加わっているなら、一ヶ月後あたりの環は衝の頃よりも少し暗くなるはずです。
環の傾斜が浅くなってしまうピークは11月24日宵のころです。この土星画像より更に縦方向に縮んだ環になってしまいます。日がとっぷり暮れたころ南東の空高く見えていますので、ぜひ観察してください。お近くの公開天文台を訪ねたり、大きな望遠鏡をお持ちの知人におねだりすれば大迫力の土星を楽しむことができますよ。
衝まで残り二週間。この先あまり良い天気が望めそうもないため、一晩の晴れ間でも貴重です。身体への負担が大きかったけれど、何とか撮影できました。南中前なので日付はまだ7日。望遠鏡でとらえると、シーイングの良い時と悪い時とが半々くらいでした。ひと目で環が明るいと感じました。本体の赤道帯あたりと比べたら環のほうが若干暗い感じ。また環の影は極めて細くなっていました。環に投影された本体の影もモニターで見えないくらい小さくなりました。
今の環の明るさは環から見た太陽高度が上がってきたことに加え、衝効果もあるのかなとは思います。ただ、右図を見ていただくと分かるように位相角(観察者・土星・太陽が作る角度)がまだ1.5°もあり、本当にそう言い切れるか自信がありません。一般には位相角が1°を下回らないと衝効果は起きにくいとされますので、経過を見守る必要があります。もし衝効果が加わっているなら、一ヶ月後あたりの環は衝の頃よりも少し暗くなるはずです。
環の傾斜が浅くなってしまうピークは11月24日宵のころです。この土星画像より更に縦方向に縮んだ環になってしまいます。日がとっぷり暮れたころ南東の空高く見えていますので、ぜひ観察してください。お近くの公開天文台を訪ねたり、大きな望遠鏡をお持ちの知人におねだりすれば大迫力の土星を楽しむことができますよ。
今日の太陽 ― 2025/09/08
朝のうち透明度の悪い空で、所々雲も湧いていました。昼過ぎにはいくぶん良くなったものの、相変わらず雲多めです。当地・茨城には熱中症警戒アラートが出ています。昨年は9月20日まで出ました。最終日は年々遅くなってますが、今年はどうなることやら?
左は9:40ごろの太陽。活動領域14211がほぼ中央子午線に到達。左半球に新たな領域はなく、一気に寂しくなりました。南半球の長いダークフィラメントによる右下リムのプロミネンスはまだ続いています。右上リムも活発ですね。
気象庁アメダス速報値の本日0時から15時までの集計による夏日地点数は896、真夏日地点数は514、猛暑日地点数は69、国内最高気温は山梨県甲府ポイントの37.7度。まだまだ暑い…。
左は9:40ごろの太陽。活動領域14211がほぼ中央子午線に到達。左半球に新たな領域はなく、一気に寂しくなりました。南半球の長いダークフィラメントによる右下リムのプロミネンスはまだ続いています。右上リムも活発ですね。
気象庁アメダス速報値の本日0時から15時までの集計による夏日地点数は896、真夏日地点数は514、猛暑日地点数は69、国内最高気温は山梨県甲府ポイントの37.7度。まだまだ暑い…。




