明け方の月や新天体2024/12/24

20241224_27994月
昨夜から今朝も良く晴れました。未明まで仮眠を取り、その後に新天体をふたつ撮影。最後に南中を迎えた下弦過ぎの月を眺めました。薄明時はもうベガが高くなり始めていました。

左は24日5:20過ぎの撮影で、太陽黄経差は約279.94°、撮影高度は約46.17°、月齢は22.59。明日はスピカ掩蔽があるので、望遠鏡の設置位置などを細かく確認。障害物や街灯が多い方向で、悩みます。

今朝の月はシーイングガタガタでしたが、なるべく丁寧に仕上げました。flが1500mm程度の望遠鏡ながら、この時期にしては細かいところまで写っています。欠け際にたくさんのリッジがあって楽しい。直線壁が糸のように細く光っています。途中が一ヶ所途切れていますが、バート・クレーターの影がここまで伸びてるんですね。

プラトーやエラトステネスのクレーター内は真っ暗。ピコ山が良く光っています。北部のムーシェからフィロラオスGに向かうゴツゴツした谷のような地形が迫力満点。

明日のスピカ掩蔽は、東京付近でラッセルやエディントンの近くに潜入します。観察地によって大きく異なるので、こういう現象こそ多元中継が面白そうですね。北海道道南では12月13日記事に書いた通り接食掩蔽(グレージング)になります。天気が不安定ですが、お近くの方は見えるといいですね。

薄明までに撮影した天体のうちひとつは、10日6時ごろ山形県の板垣公一さんがNGC5945に発見した超新星SN2024aduf。諸般の事情で撮影するまでに時間が経ってしまいましたが、まだしっかり輝いていました(下A画像)。これはType1aだそうです。もうひとつ、23日4:30過ぎに静岡県の西村栄男さんと金子静夫さんがりゅう座に12.4等の突発天体を発見した(TCP J15094534+5651488)とのことで、該当位置を撮ってみました(下B画像)。12-13等の星は見当たらず、報告位置に元々あった暗い星が写ったのみ。一時的な増光だったのでしょうか?

  • 20241224_SN2024aduf in NGC5945

    A.SN2024aduf in NGC5945
  • 20241224_TCP J15094534+5651488

    B.TCP J15094534+5651488


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