SLIMに闇が迫る2024/01/31

20240131神酒の海、アルタイ断崖、フラカストリウス
昨日明け方は曇っていたので、今日未明に二日ぶりの月を仰ぎました。

天気予報では下り坂。夜半過ぎから雲が多くなるとのことなので早めに準備。赤緯が低くなっているため隣家の屋根から月明かりが漏れるのも遅くなり、結局雲に追いつかれてしまいました。雲間を縫って何とか5、6シーケンス撮影したけれど、雲が流れるシーイングなので画質は高が知れています。

左画像は半分夜に入ってしまった神酒の海。フラカストリウスの底を斜陽が掠めています。テオフィルスの中央丘からケモ耳が生えていました。活動再開したSLIMがいるキリルスも影が迫り、シオリ付近はもう半日も経たないうちに闇が訪れるでしょう。SLIMは夜の耐久性が無いと聞きました。三週間経った後に再び起動するかどうかは運次第。

アルタイ断崖が良く見えています。ピッコロミニはほぼ真っ暗で、中央丘の先端のみ細長く光っていました。神酒の海内、西寄りを南北に走る低い山脈も浮き出ています。静かの海へ繋がる辺りのリッジやヒパチア谷もはっきりしましたね。アブルフェーダー連鎖クレーターまで姿を現しました。

慌ただしくも欠け際が見せるダイナミックな変化は何千回見ても心が踊ります。

その他、北に向かって撮影した中から2枚掲載。いずれも酷いシーイングと雲の通過で画質が悪くなりました。下A画像は静かの海のラモントが良く見えています。北東のヤンセンに向かうリッジ周囲は東側へかなり凹んでいるのですね。アラゴーαとβが見え始まりましたよ。アリアデウス谷も影が出てきました。下B画像は更に北上して静かの海へ。スミノルフ尾根が目立ちます。ポシドニウスの東壁が輝きを増していました。バレンタイン・ドームも確認できます。夢の湖や死の湖あたりも平野と谷が結構あって面白いです。シーイングが良ければもっと楽しいのに。

  • 20240131静かの海、ラモント、テオフィルス

    A.静かの海付近
  • 20240131晴れの海、ポシドニウス、アリストテレス

    B.晴れの海付近


今日の太陽2024/01/31

20240131太陽
早いもので、もう1月末日になりました。暖かいのか寒いのかよく分からない日々が続きます。未明からの雲が朝のうち残りましたが、日中は概ね快晴。夕方になりまた雲が増えました。

20240131太陽リム
左は11時少し前の太陽。左上に見えてきた黒点群周囲は活動領域13567と採番されました。中央にも新たな黒点が出てきましたね。右下のダークフィラメントはリムに到達。一部がプロミネンスとして見えています。左端にもブロッコリーっぽいプロミネンスが見えました。