今年の水平月はラストチャンス ― 2021/11/02
昨日から今日未明は曇り時々小雨の天気。ところが、まったく期待してなかったのに明け方が近づいてきた頃から少し晴れ間が出てきました。
今週前半はいよいよ今年最後の「明け方の水平月」です。ただし本州の大部分や北海道では9月や10月がピークでしたので、11月初めの月はもう水平に感じないかも知れません。これらの地域では実質的にもう終わっていると言えるでしょう。九州南部から南西諸島にかけてはまだしっかりと水平月を楽しめると思います。
左は今朝5:10過ぎの月。太陽黄経差は約318.65°、撮影高度は約29.8°、月齢26.38。カメラ内蔵の水準器により左右を水平にしてあります。カスプを結ぶ弦の傾斜は-10.66°(マイナスは右下がりの意味)に達しており、もう水平とは感じられません。登ったばかりだったら-7°程度だったのですが…。天気ばかりはどうにもなりませんね。11月1日記事で触れた「オリエンタレ盆地」は秤動が戻りつつありますがまだ何とか見えていますよ。明日は東の海がリムにかかってしまうでしょう。
明後日11月4日なら、当地・茨城県南部では弦傾斜が-5.5°ほどになり、かなり水平に近くなります。すぐ近くには水星も見えるでしょう。九州南端の佐多岬あたりをゼロライン(完全に水平となる地点)が通っていますから、お近くの方はぜひ早起きしてご覧になってください。低空・海面上まで完璧に晴れればまさに「太平洋に水平に浮かぶ月の舟」を見ることができるんですけれどね。なお今日以降三日間とも、奄美大島以南は逆転月になります。
天気に恵まれなかったり起きることができずに見逃してしまっても、また来年8月・9月に起こります。めげずに楽しみに待っていてください。
参考:
横たわる有明月を観よう・Part1(2021/08/31)
横たわる有明月を観よう・Part2(2021/09/01)
いよいよ有明月が横たわってきた!(2021/10/03)
更に水平に近くなった夜明けの月(2021/10/04)
例えようがないほど素晴らしい水平月(2021/10/05)
今週前半はいよいよ今年最後の「明け方の水平月」です。ただし本州の大部分や北海道では9月や10月がピークでしたので、11月初めの月はもう水平に感じないかも知れません。これらの地域では実質的にもう終わっていると言えるでしょう。九州南部から南西諸島にかけてはまだしっかりと水平月を楽しめると思います。
左は今朝5:10過ぎの月。太陽黄経差は約318.65°、撮影高度は約29.8°、月齢26.38。カメラ内蔵の水準器により左右を水平にしてあります。カスプを結ぶ弦の傾斜は-10.66°(マイナスは右下がりの意味)に達しており、もう水平とは感じられません。登ったばかりだったら-7°程度だったのですが…。天気ばかりはどうにもなりませんね。11月1日記事で触れた「オリエンタレ盆地」は秤動が戻りつつありますがまだ何とか見えていますよ。明日は東の海がリムにかかってしまうでしょう。
明後日11月4日なら、当地・茨城県南部では弦傾斜が-5.5°ほどになり、かなり水平に近くなります。すぐ近くには水星も見えるでしょう。九州南端の佐多岬あたりをゼロライン(完全に水平となる地点)が通っていますから、お近くの方はぜひ早起きしてご覧になってください。低空・海面上まで完璧に晴れればまさに「太平洋に水平に浮かぶ月の舟」を見ることができるんですけれどね。なお今日以降三日間とも、奄美大島以南は逆転月になります。
天気に恵まれなかったり起きることができずに見逃してしまっても、また来年8月・9月に起こります。めげずに楽しみに待っていてください。
参考:
横たわる有明月を観よう・Part1(2021/08/31)
横たわる有明月を観よう・Part2(2021/09/01)
いよいよ有明月が横たわってきた!(2021/10/03)
更に水平に近くなった夜明けの月(2021/10/04)
例えようがないほど素晴らしい水平月(2021/10/05)
今日の太陽 ― 2021/11/02
昨夜から今日明け方は曇り時々小雨、のち一時晴れ。朝から午前中いっぱいもやや雲が多い空でしたが、徐々に青空優勢になりました。
左は13:20頃の太陽。またしても黒点を伴う活動領域が増えていました。三日前北半球中央にあった黒点周囲は12892、そして左上に現れていた黒点を伴う12893。この他に継続中の12887、12888、12889、12891があります。
中央やや上の12891は以前から活発でしたが、昨日は10:40JSTごろM1.56クラスのフレア、今日は12:00JSTごろM1.71のフレアが発生し、この画像を撮影した時刻もまだC6クラスを上回るX線フラックスでした。もう少し早く雲が立ち退いでくれたらMクラスを観察できたのに…残念。
左上には細長いプロミネンスが見えます。右上にもやや背の高いものが見えていますね。
左は13:20頃の太陽。またしても黒点を伴う活動領域が増えていました。三日前北半球中央にあった黒点周囲は12892、そして左上に現れていた黒点を伴う12893。この他に継続中の12887、12888、12889、12891があります。
中央やや上の12891は以前から活発でしたが、昨日は10:40JSTごろM1.56クラスのフレア、今日は12:00JSTごろM1.71のフレアが発生し、この画像を撮影した時刻もまだC6クラスを上回るX線フラックスでした。もう少し早く雲が立ち退いでくれたらMクラスを観察できたのに…残念。
左上には細長いプロミネンスが見えます。右上にもやや背の高いものが見えていますね。