細いけどしっかり光ってる環2025/11/16

20251115土星
土星の環が準消失を迎える(傾斜がゼロに近くなる)のは11月24日18時UT(25日3時JST)ごろ。思うように晴れない日々の中、昨宵なんとか観察することができました。透明度は悪かったものの、シーイングがダントツ良い。もう初冬だと言うのにどうしたことか。とにかく良いタイミングで晴れてラッキーでした。

環は10月時より若干暗くなったものの、連続して見てる人以外は変化が分からないでしょう。15日21:00JST時点で、環の傾斜は-0.494°(土理緯度)、または-0.402°(土心緯度)。対して極小の頃はそれぞれ-0.452°および-0.368°。土理緯度と土心緯度の違いは右下図をご覧ください。※サイトによって二通りの緯度表現が混同して見受けられますので、両方明記しておきます。どこを基準に何を測るかという違いなので、緯度という本質は変わりません。

回転楕円体の緯度
およそ10日前ですからもう傾斜の差は小数以下2桁目の違い程度しかありません。ですので、この状態が24/25日当日の状態と考えても良いと思われます。完全な消失と違い傾斜がゼロになることはないので、今回はわずかながらも光った面が見えるので、完全に光らなくなることはないと考えられます。天気の10日予報を見る限り、この間にすっきりした晴れ間は少ないようです。貴重なチャンスを逃さないようにしてくださいね。

20251115Lemmon彗星(C/2025 A6)
土星観察の直前には薄暮中のLemmon彗星(C/2025 A6)も探してみました。今回はさすがにアルクトゥルスが見えないので、夕方の太陽位置に向けて止めておき、所定の時間にηOphが入るよう調整しておく「待ち伏せ法」で導入しました。意地でも自動導入は使わない(笑)。これでも数分で導入できたので、やはりこの彗星は明るいのですね。

残念なことに筋状の雲が低空を漂っていていつまでもどいてくれません。とりあえず写真は残せたけれど、尾の様子は分かりませんでした。まだまだ長い気がするんですけどね…。

【余談】
星と全然関係ないけれど、この夜は近所で3羽のフクロウが鳴きあってるのが聞こえ、微笑ましく思いました。こんなに街中なのに何故かフクロウが多く、宵闇にまぎれて近くの電柱に止まっていたりするのです。あるときは我が家のベランダにとまっていてビックリしたこともありました。1羽で鳴いてることがほとんどだけれど、昨夜に限ってはなぜか同時通訳(?)のように聞こえました。どうもおかしいと少し移動しながら聞き耳を立てると、少なくとも3方向からそれぞれ鳴き方や距離の違う声を確認できました。呼応していたのか、縄張りを牽制していたのかは分かりませんが…。森や山の中で複数の声を聞いたことはあるけれど、平地の街中では初めてでした。


今日の太陽2025/11/16

20251116太陽
昨夜から今朝は透明度の悪い晴れ、のち薄雲。朝からはやや持ち直しましたが、シャキッとしません。午後は雲が多くなりました。

20251116太陽リム
左は10:50ごろの太陽。薄雲越しです。Xクラスフレアが多発した活動領域14274は右上リムに達し、付近から多様なプロミネンスが吹き出しています。左上リムに見えてきたプロミネンスも様々な形で気になりますね。左半球に活動領域が無くなってしまったので、次を期待したいところです。