2025年の台風26号が発生 ― 2025/11/06
気象庁によると、4日3時から台風になるかも知れないと告知されていた熱帯低気圧が、本日3時に台風26号「フォンウォン/FUNG-WONG」になりました。直前の台風25号発生から4日と6時間後の発生、25号はまだ活動中のためダブル台風になりました。
左画像は26号発生時の気象衛星ひまわり画像(画像元:CIRA/画像処理・地図等は筆者)。赤点線円は各台風中心の直径1000km円。右が26号です。夜間のため近赤外バンドの画像です。
気象庁の予報によれば、25号・26号ともに西北西へ移動しており、いまのところ日本への直接的影響は少ないと思われます。ただ、週間予報では26号の影響と思われる大雨が1週間後に現れている予報もあるため、油断しないで防災対策が必要ですね。
昨夜は正真正銘のスーパームーン ― 2025/11/06
スーパームーンという言葉が乱用され始まって久しいですが、昨夜11月5日の満月は地心距離で104位、測心距離では6位(いずれも1900年からの200年間に起こる計2474回の満月での順位/測心基準は茨城県つくば市)という好成績で、文字通りスーパームーンでした。残念ながら当地・茨城県南部は小雨交じりの空で見ることができませんでした。(左は2019年2月20日4時過ぎの満月。このときの順位は地心67位、測心7位。)
アーカイブ「大きい満月」に掲載してある日時を見ると、上位に来るのは11月から2月頃の満月がほとんどです。また測心基準の比較では、観測位置が月に近い「南中時刻」に集中することも分かりますね。
なぜ冬場に集中するのでしょうか?その前に、「満月と近地点通過とのタイミングが合うのに法則性はあるか」を探ってみましょう。
右下図は今年プラスマイナス10年間すべての満月において、満月瞬時に一番近かった近地点通過時とのずれをグラフ化したもの。横長で見辛くて申し訳有りません。青線がずれ量(日数換算/時刻差は小数に組み込まれる)、また赤線は満月瞬時の地心距離(km)。横軸の日付は全部書くと読めなくなるので、ひとつおきに間引いてあります。
青線がゼロに近いほど「満月と近地点通過のタイミングばっちり」ということになります。日付を見ると冬にしか起こらない、といった癖は無く、どの季節でも起こっていますね。ということは、月の近地点を比べると「夏に遠く冬に近い」という変化があることを示唆しています。ひとことで「近地点では月が地球に最も近くなる」といっても、毎近地点ごと同じ距離とは限らないのです。もちろんタイミングぴったりだとしても、たまたま昼間だったら見ることはできません。ですので「測心(観察地)を基準とした比較」という考え方も大事なのです。
国立天文台・暦wiki「近地点と遠地点は平等にならない」を見ていただくと分かりますが、月軌道は太陽引力の影響で季節変化がかなりあります。特に最近距離に影響が大きく現れます。月軌道の方向(近地点や遠地点の方向)も8.85年周期で回転、また地球も近日点(1月始め頃)と遠日点(7月始め頃)がありますので、総合的にみると月が地球に近くなるのは「地球近日点通過日プラスマイナス2ヶ月あたりに満月と近地点通過が離れずに起こるケース」と言うことになるのでしょう。その中でさらに遠近を競うのが元々のスーパームーンの主旨だったと思いますので、「毎年起こる」とか「今年は3回も起こる」なんいてう言い方は胡散臭さしか感じません。
月が地球に近くなることで大きく見えるスーパームーンの裏には、とても複雑な軌道の仕組みが隠されています。「今年一番大きな満月」と「近年稀に見る大きな満月」は明らかに違うでしょう。例えば3年前の2022年7月14日は年間最大でしたが、全満月比較では200位にも登場しない大きさでした。「スーパー」という形容を使い過ぎれば安っぽさばかり目立ち、有り難みを失います。使いどころを考えなければいけないよ、というお話しでした。
アーカイブ「大きい満月」に掲載してある日時を見ると、上位に来るのは11月から2月頃の満月がほとんどです。また測心基準の比較では、観測位置が月に近い「南中時刻」に集中することも分かりますね。
なぜ冬場に集中するのでしょうか?その前に、「満月と近地点通過とのタイミングが合うのに法則性はあるか」を探ってみましょう。
右下図は今年プラスマイナス10年間すべての満月において、満月瞬時に一番近かった近地点通過時とのずれをグラフ化したもの。横長で見辛くて申し訳有りません。青線がずれ量(日数換算/時刻差は小数に組み込まれる)、また赤線は満月瞬時の地心距離(km)。横軸の日付は全部書くと読めなくなるので、ひとつおきに間引いてあります。
青線がゼロに近いほど「満月と近地点通過のタイミングばっちり」ということになります。日付を見ると冬にしか起こらない、といった癖は無く、どの季節でも起こっていますね。ということは、月の近地点を比べると「夏に遠く冬に近い」という変化があることを示唆しています。ひとことで「近地点では月が地球に最も近くなる」といっても、毎近地点ごと同じ距離とは限らないのです。もちろんタイミングぴったりだとしても、たまたま昼間だったら見ることはできません。ですので「測心(観察地)を基準とした比較」という考え方も大事なのです。
国立天文台・暦wiki「近地点と遠地点は平等にならない」を見ていただくと分かりますが、月軌道は太陽引力の影響で季節変化がかなりあります。特に最近距離に影響が大きく現れます。月軌道の方向(近地点や遠地点の方向)も8.85年周期で回転、また地球も近日点(1月始め頃)と遠日点(7月始め頃)がありますので、総合的にみると月が地球に近くなるのは「地球近日点通過日プラスマイナス2ヶ月あたりに満月と近地点通過が離れずに起こるケース」と言うことになるのでしょう。その中でさらに遠近を競うのが元々のスーパームーンの主旨だったと思いますので、「毎年起こる」とか「今年は3回も起こる」なんいてう言い方は胡散臭さしか感じません。
月が地球に近くなることで大きく見えるスーパームーンの裏には、とても複雑な軌道の仕組みが隠されています。「今年一番大きな満月」と「近年稀に見る大きな満月」は明らかに違うでしょう。例えば3年前の2022年7月14日は年間最大でしたが、全満月比較では200位にも登場しない大きさでした。「スーパー」という形容を使い過ぎれば安っぽさばかり目立ち、有り難みを失います。使いどころを考えなければいけないよ、というお話しでした。





