今日の太陽とハロ現象2024/12/05

20241205太陽
昨夜は曇り。今日朝も雲が残っていましたが、日が高くなると少し晴れ間が多くなりました。午後はまた雲が増えてしまい…。初頭なのに安定しませんね。今日から寒気も入ってきたようです。

20241205太陽リム
左は10時ごろの太陽。薄雲越しです。昨日の予想通り、左リム近くの活動領域13916の側にもうひとつ、13917ができました。その奥にもまだ続きそうな…。長いプロミネンス、まだ続きますね。右リムまで持つでしょうか。楽しみです。

20241205幻日
【夕方追記】
西に傾いた太陽の左にとても小さな幻日を発見。日中から何か出ないかと監視していたのですが、ようやく発見できました。

透明度の悪い空でしたが…2024/12/06

20241205月と金星
昨日は日中雲が多かったものの、宵から晴れてきました。透明度がかなり落ちていましたが、せっかくの晴れ間なので夜半過ぎまで星空を堪能しました。

まずは日没前から見えていた月と金星。出かけられるほど体力がないため、ベランダから。前景が凝れないとそっけない写真になってしまうけれど、隅々まで微光星が見える分、気付くこともあります。

月と金星の真ん中、下のほうにテレベルムの四つの星があるではありませんか。昨夜の月と金星を見ていて、事前知識無しでこのアステリズムまで気付いた方がいたら褒めてあげたい。やぎ座寄りのいて座の一角にあるこの四つの星はスポーツ凧のような、あるいは南十字みたいな形で、見慣れるとやたら目に付きます。南斗六星にも近いので覚えやすいでしょう。私はハレー彗星が1986年3月に見ごろを迎えたころ、テレベルムの近くを通りすぎたのを鮮明に覚えています。昨夕の金星や月は、まさにハレー彗星がいた位置です。

薄暮が収まった頃から紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)も撮ってみました(下A画像)。わし座が低くなり視界に入ってきたので、手動でも導入は楽でした。ただ昨夜の透明度の悪さはてきめんで、太陽が没してだいぶ経つのに、まだ薄暮中のように背景が明るい。霞が光害を受けて空を白くしているのです。彗星が暗いので背景ぶんのレベルを損してしまいました。

夜半に南中を過ぎた木星は、ちょうど大赤斑とイオとイオの影が通過中(下B画像)。低倍率ではそこそこ見えますが、シーイングがかなり悪くて強拡大ではボケボケでした。まもなく衝ですから、イオとイオの影の位置がかなり揃っていますね。7日19時台にもイオの通過があり、このときはほぼくっついた影になるでしょう。衝の後からは衛星よりも左側に影が投影されるようになります。

それにしても夜が寒くなりました。夜半過ぎは2度を下回っています。明け方はうしかい座が高く、夕空に姿を消したかんむり座も明け方5時頃なら余裕で観察できます。起きられる方は朝のかんむり座T星を追いかけてくださいね。

  • 20241205_C/2023A3

    A.12月5日の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
  • 20241206木星

    B.12月6日の木星


今日の太陽2024/12/06

20241206太陽
朝から快晴。明け方のうちに透明度が良くなり、抜けるような青空です。少し強めの風が吹いています。

20241206太陽リム
左は9:40ごろの太陽。赤道をまたぐ長いフィラメントは継続中。その左にも長そうなのがもう一本見えてますね。右端やや上には浮いたプロミネンスもあります。

今日の太陽2024/12/07

20241207太陽
二十四節気の「大雪」を迎えました。大雪瞬時(太陽黄経255°)は0:17JSTですから、これはぎりぎり二十四節気予備軍と言っても良いかも知れませんね。今日未明の気温は0度近くまで下がり、確かに寒い季節なのだと思い知りました。

20241207太陽リム
左は10時ごろの太陽。新規の活動領域がなく、またしても減ってきました。長ーいダークフィラメントはそろそろ中央に到達しそうです。右リム到達までがんばってほしい。

20241207地球観測衛星AQUA
左はNASA-WorldViewからの引用で、地球観測衛星AQUAが撮影した本日の北海道・東北地方。かなりの地域が雪に覆われ始めていますね。じきに真っ白になってしまうのでしょう。画像右上には立派な寒冷渦が見えます。また、この画像外ですが、ロシア側の海岸線を北上すると既に汽水域で流氷の素ができているのも分かります。