2024年の台風11号が発生 ― 2024/09/02
気象庁によると、1日9時から台風になるかも知れないと告知されていた熱帯低気圧が同日21時に台風11号「ヤギ/YAGI」になりました。直前の台風10号発生から10日と18時間後の発生、10号消滅から9時間後の発生になります。
左は11号発生時である1日21:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜のため赤外バンドによる白黒画像です。赤点線円は台風中心の直径1000km円。予報によれば11号はルソン島を回り込むように北進から西進に変わり、そのまま大陸へ向かうようです。日本に影響は無さそうですが、立て続けの台風でアジア域の緊張が解けませんね。
台風名のヤギは星座名の「やぎ座」のこと。偶然ながら初秋にふさわしい?前回は2018年14号に使われました。また星座名としては2023年14号の「コイヌ」以来です。
奇跡的に見えた水平月 ― 2024/09/02
不安定な天気が続く中、奇跡的に水平月を拝むことができました。
昨夜は雷が轟き、時折小雨が降る天気。雷鳴は夜半過ぎまで聞こえ、明け方の天気は絶望的に思えました。ところが2時ごろから静かになったので外を見ると晴れ間が広がっており、昇るオリオン座や木星などが見えているではありませんか。時々雲の団体が空を覆うものの、ひょっとしたら雲間の月を捉まえられるかも知れません。急きょ望遠鏡をセットしました。
月が隣家の屋根から顔を出す1時間前に周囲の星を使って「月が見えるであろう位置」に鏡筒を向けておきました。薄明が明るくなってもしつこい雲が月のあるあたりに滞留していたものの、時間になったのでふとモニターを見たらクッキリとした月が!肉眼では薄雲が邪魔で良く見えなかったのに望遠鏡はしっかり集光してくれたのです。先行して昇っていた水星は良く見えましたが、月はたまに目の端に引っかかる程度。本当に見つけ難い細さです。
左上画像はカメラの水準器で水平を出しています。朝焼けが極く淡い縦縞になっていることに気付いた方、鋭い観察眼ですね。このときたくさんの反薄明光線が空を覆っていました。太陽は月の真下ですから、月の背景は垂直方向の反薄明光線になるわけです。
下A・B画像はクレーター位置を頼りに画像水平を月撮影時の水平に合わせてあります。撮影画像のコントラストが弱過ぎて背景などにスタックムラがありますがご容赦を。こちらは4:42頃の撮影で、太陽黄経差は約346.07°、撮影高度は約6.88°、月齢は28.35、当地での弦傾斜は約マイナス1.81°(わずかに右下がり)でした。2024年7月29日記事に掲載した通り、本州南部や四国、中国地方あたりで完全な水平月、それ以南では逆転月になったはずです。
これをもって7年ほど続いた明け方の水平月シーズンは終了。2025年ごろから始まる夕方の水平月シーズンまでしばしお待ちください。
昨夜は雷が轟き、時折小雨が降る天気。雷鳴は夜半過ぎまで聞こえ、明け方の天気は絶望的に思えました。ところが2時ごろから静かになったので外を見ると晴れ間が広がっており、昇るオリオン座や木星などが見えているではありませんか。時々雲の団体が空を覆うものの、ひょっとしたら雲間の月を捉まえられるかも知れません。急きょ望遠鏡をセットしました。
月が隣家の屋根から顔を出す1時間前に周囲の星を使って「月が見えるであろう位置」に鏡筒を向けておきました。薄明が明るくなってもしつこい雲が月のあるあたりに滞留していたものの、時間になったのでふとモニターを見たらクッキリとした月が!肉眼では薄雲が邪魔で良く見えなかったのに望遠鏡はしっかり集光してくれたのです。先行して昇っていた水星は良く見えましたが、月はたまに目の端に引っかかる程度。本当に見つけ難い細さです。
左上画像はカメラの水準器で水平を出しています。朝焼けが極く淡い縦縞になっていることに気付いた方、鋭い観察眼ですね。このときたくさんの反薄明光線が空を覆っていました。太陽は月の真下ですから、月の背景は垂直方向の反薄明光線になるわけです。
下A・B画像はクレーター位置を頼りに画像水平を月撮影時の水平に合わせてあります。撮影画像のコントラストが弱過ぎて背景などにスタックムラがありますがご容赦を。こちらは4:42頃の撮影で、太陽黄経差は約346.07°、撮影高度は約6.88°、月齢は28.35、当地での弦傾斜は約マイナス1.81°(わずかに右下がり)でした。2024年7月29日記事に掲載した通り、本州南部や四国、中国地方あたりで完全な水平月、それ以南では逆転月になったはずです。
これをもって7年ほど続いた明け方の水平月シーズンは終了。2025年ごろから始まる夕方の水平月シーズンまでしばしお待ちください。