今期初の宵の明星をとらえる ― 2024/07/05
夕方ベランダに出ると、沈んでゆく太陽が見えました。少し経つと没した方向に湧いていた積乱雲が目立ち始め、雲の影が上空へ伸びる「反薄明光線」が現れました(左画像)。当地では夏の風物詩です。
6月5日の内合後に何回か宵の明星・金星を探したのですが、主に天候的な理由で未だ発見できず…。今日こそはと日没位置をしっかり確かめます。現在は太陽と金星の赤緯がほぼ一緒なので、太陽位置を覚えておけば数十分後に金星が同じ場所を通るからです。今日は左画像の中央にある電柱の少し上を太陽が通りました。念のためその位置に向けてカメラをセットしておきます。
指定時間が過ぎる頃ふたたび該当位置を探します。双眼鏡も駆使して10分ほど探索したけれど見えず仕舞い。でも平行して撮影した画像にはしっかり写っていました(右画像)。とても淡い像なので、等倍像をインサートしてマーカーを付けてあります。ちなみに撮影時の太陽高度はまだ3°以上あって、日没前です。
この方向には航空機なども多いので、念のため1、2分かけて20枚ほど撮影、日周による移動とそのスピードも確認。飛行機や別の移動天体、ホットピクセルなどではなく、天球上の恒星・惑星に準じた動きであることの裏付けが取れました。こうした確認は地味過ぎてサボりがちですが、実はとても重要と思います。
もう半月ほど経てばもっと見やすくなるでしょう。天気次第ですけどね。今期の金星は12月頃まで地面を這うように移動するため、しばらくは宵の明星が見えていたことすら気付かれないかも知れません。
6月5日の内合後に何回か宵の明星・金星を探したのですが、主に天候的な理由で未だ発見できず…。今日こそはと日没位置をしっかり確かめます。現在は太陽と金星の赤緯がほぼ一緒なので、太陽位置を覚えておけば数十分後に金星が同じ場所を通るからです。今日は左画像の中央にある電柱の少し上を太陽が通りました。念のためその位置に向けてカメラをセットしておきます。
指定時間が過ぎる頃ふたたび該当位置を探します。双眼鏡も駆使して10分ほど探索したけれど見えず仕舞い。でも平行して撮影した画像にはしっかり写っていました(右画像)。とても淡い像なので、等倍像をインサートしてマーカーを付けてあります。ちなみに撮影時の太陽高度はまだ3°以上あって、日没前です。
この方向には航空機なども多いので、念のため1、2分かけて20枚ほど撮影、日周による移動とそのスピードも確認。飛行機や別の移動天体、ホットピクセルなどではなく、天球上の恒星・惑星に準じた動きであることの裏付けが取れました。こうした確認は地味過ぎてサボりがちですが、実はとても重要と思います。
もう半月ほど経てばもっと見やすくなるでしょう。天気次第ですけどね。今期の金星は12月頃まで地面を這うように移動するため、しばらくは宵の明星が見えていたことすら気付かれないかも知れません。