三重の中村さんと静岡の西村さんが突発天体発見 ― 2023/01/21
日本の観測者による新天体発見が続いています。
まず、三重県の中村祐二さんが18日23時前、はと座に14.4等の突発天体を、更に1時間あまり経った19日0時過ぎには、こいぬ座に15.1等の突発天体を立て続けに発見したとのこと。また同20日4時前に静岡県の西村栄男さんがこぐま座に12.8等の突発天体を発見したそうです。
一昨日夜の当地は小雨が降る天気で確認撮影ができませんでしたが、昨夜から今朝は良く晴れてくれました。シーイングは悪いものの透明度が高く、我が家からほぼ隣家の屋根に隠れてしまう低空のはと座をギリギリで追うことができました。
左は中村さん発見のはと座の突発天体、下A画像が同じく中村さんによるこいぬ座の突発天体。また下B画像は西村さんによるこぐま座の突発天体です。こぐま座のものはとても赤い色をしており、残りふたつは青白く写りました。
予報されていたことですが、夜半前から風が強くなってしまい、何コマかの画像はブレが大きすぎて使い物になりませんでした。近くのアメダスポイントによる昨夜から今朝まで最大風速は10m/s弱に達しており、普通なら天気が良くても望遠鏡を出したりしません。地面に置いてあったいくつかのパーツが吹き飛ばされてしまいました。三天体とも記録できたのは奇跡に近いです。
風が強いため諦めかけていたZTF彗星(C/2022 E3)ですが、最近晴れが少なくてどうしても心残りだったので、だめもとで撮影してみました(下C・D画像)。地球最接近まで残り10日あまり、視直径がとても大きくなっています。驚いたことに尾が凄いことになっていました。
下D画像はC画像を反転白黒高コントラスト化したものですが、ダストの尾が軽く120°を越すほど広がっています(黄色点線)。大部分は北西に流れているものの、南東にもアンチテイルのような成分が確認できます。またイオンテイルも二股or三股になっており(赤青矢印)、一部はコブ状に折れ曲がっている感じがします。明るい光学系をお持ちの方は速写してみてください。向こう一ヶ月は目が離せませんね。関東地方と同緯度以北では今夜や明日夜あたりから、沖縄付近でも25日頃から地平に沈まない「周極彗星」になります。
一昨日夜の当地は小雨が降る天気で確認撮影ができませんでしたが、昨夜から今朝は良く晴れてくれました。シーイングは悪いものの透明度が高く、我が家からほぼ隣家の屋根に隠れてしまう低空のはと座をギリギリで追うことができました。
左は中村さん発見のはと座の突発天体、下A画像が同じく中村さんによるこいぬ座の突発天体。また下B画像は西村さんによるこぐま座の突発天体です。こぐま座のものはとても赤い色をしており、残りふたつは青白く写りました。
予報されていたことですが、夜半前から風が強くなってしまい、何コマかの画像はブレが大きすぎて使い物になりませんでした。近くのアメダスポイントによる昨夜から今朝まで最大風速は10m/s弱に達しており、普通なら天気が良くても望遠鏡を出したりしません。地面に置いてあったいくつかのパーツが吹き飛ばされてしまいました。三天体とも記録できたのは奇跡に近いです。
風が強いため諦めかけていたZTF彗星(C/2022 E3)ですが、最近晴れが少なくてどうしても心残りだったので、だめもとで撮影してみました(下C・D画像)。地球最接近まで残り10日あまり、視直径がとても大きくなっています。驚いたことに尾が凄いことになっていました。
下D画像はC画像を反転白黒高コントラスト化したものですが、ダストの尾が軽く120°を越すほど広がっています(黄色点線)。大部分は北西に流れているものの、南東にもアンチテイルのような成分が確認できます。またイオンテイルも二股or三股になっており(赤青矢印)、一部はコブ状に折れ曲がっている感じがします。明るい光学系をお持ちの方は速写してみてください。向こう一ヶ月は目が離せませんね。関東地方と同緯度以北では今夜や明日夜あたりから、沖縄付近でも25日頃から地平に沈まない「周極彗星」になります。







