台風24号が発生 ― 2017/11/10
フィリピンを横切るように西進していた熱帯低気圧が9日21時に台風24号「ハイクイ/HAIKUI」になりました。ひとつ前の台風23号の発生から7日と12時間後、23号消滅からはちょうど5日後の発生です。気象庁が「台風になるかも知れない熱帯低気圧」として15時に発表してからわずか6時間後の台風誕生でした。
左は発生日時の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外帯域のモノクロ画像です。はっきりした渦になっているのが分かりますね。
10日0時現在すでに中心はフィリピンを通り終えたようで、西北西へ向かっているようですね。23号よりも北寄りに進むようです。日本へ直接影響は無いものの、お近くの方、仕事や旅行で出向く方はご注意ください。
台風発生数の平年値は25.6個(1981年から2010年までの30年平均)。また、日本への接近数平年値は11.4個、上陸数平年値は2.7個です。今年は24号まで含めるとそろそろ平年値近くの発生ですが、そのうち接近数が8個、上陸数が4個。(※11月7日の気象庁発表速報値による。)うーん、微妙な個数ですね…。
重力マイクロレンズ現象で明るくなった星 ― 2017/11/10
連夜いちおう晴れ間があるものの、体調不良+満月期もあってあまり観察らしいことが出来ませんでした。昨夜から今朝にかけて、夜半頃から透明度が上がって月も下弦前で影響が少なくなってきたので、久しぶりに望遠鏡を組み立ててみました。
左は1:45から撮影したアサシン彗星(C/2017 O1)。光度のピークを数週間以上過ぎて、さすがに暗くなってきました。でもまだ緑色のコマがよく広がっています。ただし天の北極から14°も離れていないため、赤道儀を向けるのにとても苦労しました。これから年末にかけてずっと天の北極付近に居座り続けながら暗くなります。
もうひとつ撮影したかったものがありました。10月31日に群馬県の小嶋正さんが発見した天体です。この天体はおうし座で見つかった変光星TCP J05074264+2447555(以下、小嶋天体と記します)と呼ばれるものですが、その後の調べで「星そのものが変光した現象ではない」ことが分かりました。通常の新星や超新星では、星が爆発急変して大きく明るさを変えます。でも小嶋天体はスペクトル分析などで「通常通りの光」だったのです。
ではどうして明るさが変わったのか?それは小嶋天体と地球との間に入り込んだ別天体の重力によって引き起こされた「重力マイクロレンズ現象」という現象でした。この現象は暗い天体のケースでは幾つも発見されていましたが、小嶋天体では通常14等だった恒星が11等まで明るくなるという劇的なもの。これならアマチュアの小さなカメラで十分写せます。(現に小嶋さんは135mmレンズ+デジカメという軽装での発見だったそうです。)
同様にアマチュアが十分撮影可能な明るい重力マイクロレンズ現象では、2006年10月の多胡昭彦さんによる発見が知られています。この多胡天体はカシオペア座の恒星で、通常11等台が7.5等まで増光しました。記事下に小嶋天体と多胡天体の「今朝の姿」を撮影掲載しました。併せて、緑矩形の範囲の光度星図(Guideによる)も引用します。光度を見積もってみてください。多胡天体は10年以上も前なので通常状態に戻っていますが、小嶋天体はまだやや明るいようです。フィルターなどを用いない素撮りなので厳密な光度比較は出来ませんが、この素晴らしい発見の一端を垣間見てくださいませ。(※緑三角で示した星が当該恒星です。光度星図の光度は小数点抜きで書いてあります。撮影画像には17等前半の恒星まで写っています。)
ところで重力マイクロレンズ現象を起こした方の天体はどこへ行ってしまったんでしょうねぇ…?
左は1:45から撮影したアサシン彗星(C/2017 O1)。光度のピークを数週間以上過ぎて、さすがに暗くなってきました。でもまだ緑色のコマがよく広がっています。ただし天の北極から14°も離れていないため、赤道儀を向けるのにとても苦労しました。これから年末にかけてずっと天の北極付近に居座り続けながら暗くなります。
もうひとつ撮影したかったものがありました。10月31日に群馬県の小嶋正さんが発見した天体です。この天体はおうし座で見つかった変光星TCP J05074264+2447555(以下、小嶋天体と記します)と呼ばれるものですが、その後の調べで「星そのものが変光した現象ではない」ことが分かりました。通常の新星や超新星では、星が爆発急変して大きく明るさを変えます。でも小嶋天体はスペクトル分析などで「通常通りの光」だったのです。
ではどうして明るさが変わったのか?それは小嶋天体と地球との間に入り込んだ別天体の重力によって引き起こされた「重力マイクロレンズ現象」という現象でした。この現象は暗い天体のケースでは幾つも発見されていましたが、小嶋天体では通常14等だった恒星が11等まで明るくなるという劇的なもの。これならアマチュアの小さなカメラで十分写せます。(現に小嶋さんは135mmレンズ+デジカメという軽装での発見だったそうです。)
同様にアマチュアが十分撮影可能な明るい重力マイクロレンズ現象では、2006年10月の多胡昭彦さんによる発見が知られています。この多胡天体はカシオペア座の恒星で、通常11等台が7.5等まで増光しました。記事下に小嶋天体と多胡天体の「今朝の姿」を撮影掲載しました。併せて、緑矩形の範囲の光度星図(Guideによる)も引用します。光度を見積もってみてください。多胡天体は10年以上も前なので通常状態に戻っていますが、小嶋天体はまだやや明るいようです。フィルターなどを用いない素撮りなので厳密な光度比較は出来ませんが、この素晴らしい発見の一端を垣間見てくださいませ。(※緑三角で示した星が当該恒星です。光度星図の光度は小数点抜きで書いてあります。撮影画像には17等前半の恒星まで写っています。)
ところで重力マイクロレンズ現象を起こした方の天体はどこへ行ってしまったんでしょうねぇ…?








