まだまだ解像度が足りない2023/07/23

20230723土星
昨夜から今朝は夜半まで雲の多い空、夜半からは快星になりました。風が無かったので良シーイングに期待して土星と木星に望遠鏡を向けましたが、いつものように中の下程度でがっかり。

土星はほぼ南中頃、木星は薄明開始頃。それぞれ40°以上の高度があったけれど、どうも我が家の環境でこの高度では越えられない壁があるようです。もちろん気象条件にいちばん影響されるわけですが、どれほど良くても40°の壁は大きい。50°を越えると、月であれ惑星であれ良く見える確率が数段上がるようです。

木星はけっこう見えると感じたけれど、まだ大気のふらつきが大きい。もう一ヶ月もすれば同じ時間でも高度が増すから、見やすくなるでしょうか。下は今朝の木星と、昨年10月1日撮影のものを同一縮尺で比べたもの。機材や撮り方もほぼ変わりません。2022年の衝は9月27日でしたから、B画像は衝のすぐ後で大きいですね。シーイングはさほど良くは無かったけれど、今朝に比べたらずっとマシ。

去年ずっと見えていた黄色矢印の極細縞模様(これはNTBなのか!?)は、直近の合(今年4月12日)の後あたりから確認できていないようです。解像のひとつの指針にしていたのに残念…。大赤斑周辺は相変わらず大きな変化があって面白いですね。土星の衝は8月27日、木星は11月3日。晩夏から晩秋にかけて大きな惑星が楽しめそうです。

※ちなみに2000年から2050年までの51年間における地球接近を計算すると、去年2022年9月26日の木星が最も大きく(視直径49.878″)、今年2023年11月2日の木星は6位(視直径49.505″)という好成績です。また土星は遠めの地球接近が続く(土星近日点付近での地球接近が起こらない)ため、2030年過ぎまで「最も大きい状況」は起こりません。木星接近図土星接近図も参考にしてください。

  • 20230723木星

    A.2023年7月23日明け方の木星
  • 20221001木星

    B.2022年10月1日夜半前の木星


参考:
外惑星の見かけの大きさはどれくらい変化するの?(2015/08/29)

今日の太陽2023/07/23

20230723太陽
二十四節気の「大暑」を迎えました。夏至(太陽黄経90°)の位置関係から地球が30°ぶん公転し、相対的に地球から見た太陽黄経が120°に達した訳ですね。文字通り朝から快晴で暑いものの、先々週辺りの暑さより数度低く、過ごしやすい気温です。気象庁アメダス速報値の本日0時から15時までの集計による夏日地点数は885、真夏日地点数は645、猛暑日地点数は35、酷暑日地点数は0。九州南部の梅雨明けが発表されました。残すところは九州北部のみ。

20230723太陽リム
左は13:00ごろの太陽。赤道やや南の活動領域13377はほぼ中央子午線にやってきました。昨日Mクラスフレアを発生させた13372の左下、13373では13:54をピークとするC9.95(四捨五入でM1.0)クラスフレアが発生しました。左画像でも発生直前の明るいプラージュが見えていますね。左端やや下から新たな黒点が登場。活動領域が途切れない状態が続いています。大きなものはないものの、ダークフィラメントやプロミネンスも常にどこかに見えていて楽しい。

20230723反薄明光線
【夕方追記】

日没前から淡い雲が広がり始めました。宵の月でも観ようかと考えていたけれど、雲が濃くなってきたので中止。今夜はこのまま雲が多そうです。

雲に覆われる前、小型双眼鏡で金星と月を確認。5倍程度の機材でも金星の形が見えるようになりました。水星は見えませんでした。左画像は日没方向・地平下にあると考えられる高い雲の影が反薄明光線になって夕焼け色の巻雲に暗い筋を映している様子。夏らしい光景です。