準ぎりぎり節気の春分の日2026/03/20

春分の日付変化
国立天文台・令和8年(2026年)暦要項を見ると、今年の春分は「3月20日23時46分」とのこと。当サイトでは日付が変わる0:00JSTとの差がプラスマイナス5分内の節気を「ぎりぎり節気」として紹介してきましたが、本日の春分もなかなかのもの。準ぎりぎり節気でしょうか。

ぎりぎりだと何か起こるのかと言えば何も起こりません。ただ、もし計算誤差が大きくて次の日になったりしたら祝日がずれて、年度末の仕事やレジャーに多少なりとも影響したでしょう。そう考えると暦計算の重要性は計り知れず、裏舞台で正確な計算に携わっている方々の苦労が偲ばれると言うもの。

普段に倣い1800年から2200年までの「春分の日付変化」のグラフを記事冒頭に掲載しました。縦軸は日付で、小数は時刻を表します。例えば20日12:00:00なら20.5、20日19:48:00なら20.825といった具合。このようにしてグラフ化すると、閏年の周期に従って細かく上下することが分かります。今年2026年の位置は21.0日のすぐ手前まで迫っていますね。面白いのは二年後、2028年の春分。来年2月に国立天文台から正式発表されますが、2028年3月20日11:16:58になる予定です。この日時は1896年3月20日11:23:31という記録より6.5分ほど早く、「132年前の記録を塗り替える早い春分」として話題になるでしょう。これより早い春分はなんと1796年3月20日05:53:49まで遡る必要があります。

今回のぎりぎり節気・30分マージンに合わせ見つけた結果を2000〜2053年の範囲で下表に掲載しておきます。マージンが大きいと1年に何回も起きる年もありますね。でも2027〜2029年のように全く起きない期間もあるので、偏ってしまうところが興味深いです。2053年1月19日の「大寒」は日付が変わる31秒前であり、四捨五入の桁やちょっとした地球の変化で1月20日になる可能性が大きいです。さすがにそこまで生きられないかな?後世のみなさん、どうなるのか見届けてくださいね。

【ぎりぎり二十四節気】マージン:日付境界プラスマイナス30分
二十四節気JST日付境界差
芒種2001-06-05 23:53:35.65-06:24.34
立夏2010-05-05 23:44:00.75-15:59.25
立秋2010-08-07 23:49:08.80-10:51.20
寒露2011-10-09 00:19:05.51+19:05.52
小満2012-05-21 00:15:32.04+15:32.05
秋分2012-09-22 23:48:58.06-11:01.94
清明2013-04-05 00:02:27.12+02:27.13
寒露2015-10-08 23:42:49.27-17:10.73
小雪2015-11-23 00:25:17.40+25:17.40
大寒2016-01-21 00:27:05.61+27:05.62
穀雨2016-04-20 00:29:26.39+29:26.40
小満2016-05-20 23:36:29.35-23:30.64
大暑2017-07-23 00:15:21.37+15:21.38
啓蟄2018-03-06 00:28:10.76+28:10.76
小雪2019-11-22 23:58:56.00-01:04.00
大寒2020-01-20 23:54:40.20-05:19.80
穀雨2020-04-19 23:45:28.97-14:31.03
小暑2020-07-07 00:14:27.46+14:27.46
立春2021-02-03 23:58:47.75-01:12.25
啓蟄2022-03-05 23:43:45.51-16:14.49
小寒2023-01-06 00:04:50.64+04:50.64
夏至2023-06-21 23:57:49.69-02:10.30
処暑2024-08-22 23:55:02.95-04:57.04
大雪2024-12-07 00:17:02.62+17:02.63
冬至2025-12-22 00:03:05.13+03:05.14
春分2026-03-20 23:45:57.44-14:02.55
白露2026-09-07 23:41:17.24-18:42.76
雨水2030-02-18 23:59:56.36-00:03.63
芒種2030-06-05 23:44:29.98-15:30.02
霜降2031-10-23 23:49:27.53-10:32.47
立冬2031-11-08 00:05:40.51+05:40.52
雨水2034-02-18 23:30:12.20-29:47.80
立夏2039-05-06 00:18:10.75+18:10.75
立秋2039-08-08 00:18:08.05+18:08.06
秋分2041-09-23 00:26:36.33+26:36.33
寒露2044-10-08 00:13:21.93+13:21.93
小満2045-05-20 23:46:04.64-13:55.35
秋分2045-09-22 23:33:01.00-26:59.00
清明2046-04-04 23:45:02.93-14:57.06
大暑2046-07-23 00:08:48.16+08:48.16
穀雨2049-04-20 00:13:36.36+13:36.36
小暑2049-07-07 00:08:58.75+08:58.75
啓蟄2051-03-06 00:22:14.28+22:14.28
夏至2052-06-21 00:16:26.80+16:26.80
小雪2052-11-21 23:46:14.51-13:45.49
大寒2053-01-19 23:59:28.98-00:31.01
穀雨2053-04-19 23:30:30.61-29:29.39
小暑2053-07-06 23:37:23.59-22:36.41
処暑2053-08-23 00:10:30.75+10:30.76

  • 自作プログラムによる計算です。秒の小数は四捨五入の参考として表示したもので、微細な誤差を含んでいます。
  • 将来の値は地球自転などの影響で変化するかも知れません。


明日21日も水平に近い三日月です2026/03/20

20260321弦傾斜マップ
3月20日夕方は水平月・逆転月が見えるチャンスだよ、という予報を出していましたが、国内の半分くらいはすっきり晴れないようです。高度が低い現象だから、天頂が広く晴れても低空10°ほど雲があったら見えません。

翌日は幾らか回復しそうなので、急きょ21日夕方の弦予報を出しておきます。左図は弦傾斜マップ。見ると種子島付近で水平月、それより南で逆転月になることが分かるでしょう。大雑把に言ってマイナス2°からプラス2°の範囲ではほとんど水平に横たわる三日月が見えると思われます。またそれより北でも三日月がかなり横倒しになるでしょう。

20260321月の形と向き
水平月の時期は月と太陽の方位角がほとんど同じになります。日が経つと共に方位の差が広がって弦傾斜が立ってしまうわけですが、1日程度で大きく変わることはありません。(月が太陽の上方向に離れるように感じます。)だから今回も明日21日に「弦がだいたい水平な月」になるのです。

右図は国内六ヶ所の「月の向き」予想図。月齢は2.3(三日月)なので繊月と言うほど細身ではないけれど、しっかり倒れていますね。日没時の月高度が30°もありますから、かなり暗くなるのを待っても20°程度の高度を確保できます。

本日お天気に恵まれなかったみなさんも諦めず、明日晴れたらぜひご覧ください。一緒に低空の金星を探すのもいいですし、20°角あまり南に離れたところには話題のMAPS彗星がいますから望遠鏡を向けてみましょう。

【新月後の月の位置の特徴】
2026年・月の位置(方位高度の差分)
左図は2026年に起きる全ての新月日から五日間、太陽に対して月がどこにいるかを各日の日没瞬時における方位差・高度差として計算・図化したもの。観測地は日本経緯度原点(東京)。※新月当日は日没後に新月瞬時がくる場合もあって、太陽より高い位置にあるとは限りません。そうでなくても太陽に近いところは空が明るくて見えないのでご注意を。

書いてある月日は新月日を1日目として5日目の日付。たとえば4月21日のプロットを下へたどると、4月18日と17日(新月日)は太陽よりも方位がプラス側、つまり北に寄っているため逆転月になると分かります。ただし17日は高度がマイナスですから、残念ながら太陽より先に沈んでいます。簡単に言うと、原点から少し離れ、かつ太陽を貫く縦線(方位角=0°)の上か右にある日付が水平月・逆転月のチャンスと言うことです。

前述したように水平月のシーズンである春先はグラフがそそり立っており、例えば2〜4月の場合は5日間で方位が2°程度しか変わらないのに高度は10°も差が出ます。これが水平月シーズンの特徴です。毎晩晴れたら同じ場所から見比べてみるのもいいですね。