夕空のセンタームーンが美しい ― 2024/08/09
昨夕から今朝にかけて雲の多い時間があったものの、夏らしい星月夜が見える時間もありました。宵の月がとても美しく心奪われました。
左画像は8日19:20頃の撮影で、太陽黄経差は約44.01°、撮影高度は約14.42°、月齢は3.96。まだ薄明が残っている時間でも透明度やシーイングが高いレベルだと締まりが良く写ってくれますね。危難の海や月面南東の四大火口列が姿を現しました。タルンティウスが夜明けを迎えているのが印象的。その左下に光ってるのはセッキあたりでしょうか。豊かの海のリッジも素晴らしい。
フンボルトやフンボルト海、スミス海、縁の海などは見辛い秤動でした。これは秤動が悪いというよりも、この月がちょうどセンタームーンだったからです(2024年5月1日記事参照)。月心と月面中央を結ぶ線がちょうど撮影時刻に日本の北4000kmのところを西進中で、その地点からは秤動がゼロの月が見えたことでしょう。
月面中央が光っていませんから確かめようもありませんが、撮影時の地心秤動は緯度方向-0.898°、経度方向-0.073°、また私の観察場所での測心秤動は緯度方向-0.149°、-0.521°でした。極めて原点に近かったことが分かります。本日9日昼ごろに見える月もまだ月中心が月面座標原点から1°程度しか離れていません。
次回のセンタームーンは9月5日昼ごろの三日月で、この日は金星と並んで見えます。夕方になるほど外れてしまうので、可能なら昼間の空で金星と共に見つけてみましょう。
話変わって6日20時過ぎ、三重県の中村祐二さんがこと座に14.3等の突発天体を発見しました。不安定な天気が続きなかなか確認できませんでしたが、昨夜雲間を縫って撮影しました。
右画像のマーカー位置の星が該当天体のようです。鏡筒が外気に順応しないまま撮影したので少しピントが甘いけれど青白い星のようです。矮新星と思われます。
左画像は8日19:20頃の撮影で、太陽黄経差は約44.01°、撮影高度は約14.42°、月齢は3.96。まだ薄明が残っている時間でも透明度やシーイングが高いレベルだと締まりが良く写ってくれますね。危難の海や月面南東の四大火口列が姿を現しました。タルンティウスが夜明けを迎えているのが印象的。その左下に光ってるのはセッキあたりでしょうか。豊かの海のリッジも素晴らしい。
フンボルトやフンボルト海、スミス海、縁の海などは見辛い秤動でした。これは秤動が悪いというよりも、この月がちょうどセンタームーンだったからです(2024年5月1日記事参照)。月心と月面中央を結ぶ線がちょうど撮影時刻に日本の北4000kmのところを西進中で、その地点からは秤動がゼロの月が見えたことでしょう。
月面中央が光っていませんから確かめようもありませんが、撮影時の地心秤動は緯度方向-0.898°、経度方向-0.073°、また私の観察場所での測心秤動は緯度方向-0.149°、-0.521°でした。極めて原点に近かったことが分かります。本日9日昼ごろに見える月もまだ月中心が月面座標原点から1°程度しか離れていません。
次回のセンタームーンは9月5日昼ごろの三日月で、この日は金星と並んで見えます。夕方になるほど外れてしまうので、可能なら昼間の空で金星と共に見つけてみましょう。
話変わって6日20時過ぎ、三重県の中村祐二さんがこと座に14.3等の突発天体を発見しました。不安定な天気が続きなかなか確認できませんでしたが、昨夜雲間を縫って撮影しました。
右画像のマーカー位置の星が該当天体のようです。鏡筒が外気に順応しないまま撮影したので少しピントが甘いけれど青白い星のようです。矮新星と思われます。
【簡単な検証】
本当にセンタームーンに近かったかどうか、満月期にセンタームーンを迎えた2019年1月21日夜撮影の画像に重ねてみました。左画像をクリックするとGIFアニメで2019年の満月と昨夕の月を交互に表示します。
エンディミオン、危難の海、ラングレヌス、ペタヴィウスあたりのズレを見ていただくと、ほとんど一致していることが分かるでしょう。
本当にセンタームーンに近かったかどうか、満月期にセンタームーンを迎えた2019年1月21日夜撮影の画像に重ねてみました。左画像をクリックするとGIFアニメで2019年の満月と昨夕の月を交互に表示します。
エンディミオン、危難の海、ラングレヌス、ペタヴィウスあたりのズレを見ていただくと、ほとんど一致していることが分かるでしょう。