今日の太陽 ― 2023/08/03
透明度の無い月夜でした ― 2023/08/04
昨夜から今朝は透明度の悪い快星夜。淡い天体などは諦め、月と木星に絞って観察しました。
左画像は4日1:29前の撮影で、太陽黄経差は約207.24°、撮影高度は約41.01°、月齢は16.91。月は土星の近くまで移動しました。満月期と近地点通過が重なり撮り応えのある大きさなものの、まだ赤緯は低く、南中時以外は隣家の屋根より低い状態。おまけにシーイングが悪過ぎました。
欠け際に見えていたのはデラルー、エンディミオン、メッサラ、クレオメデス、危難の海、ラングレヌス、フェンデリヌス、ペタヴィウス、フルネリウスなど。デラルーの西側、ゲルトナーが“小さな虹の入り江”みたいに見えていました。ラングレヌス周囲、豊の海の小皺も気になるお年頃。
もう1、2日経ったらチャンドラヤーン3号が周回を始め、画像を送ってくることでしょう。探査機が見る月面も地球から見る月も明暗境界は同じですから、照らし合わせてみると面白そうですね。
木星は大赤斑が中央に来る時間に撮影しました。ちょうどエウロパが接近・通過するところで、もう1時間早ければエウロパの影も通過していました。最近WinJUPOSのデローテーションの際に衛星を中央時刻に固定する機能を検証しているのですが、悪シーイングで衛星が大きく震えたまま木星面に入る(木星面から出る)ケースでは拡散光の消し残りが発生することが分かりました。
広がってしまった光はどうやっても誤魔化せないため、衛星や本体の近くに淡い輪郭を伴う筋や切り取り跡が残ってしまいます(左画像/エウロパ周囲のみトリミングした未処理原画)。衛星が木星本体から離れていたり、本体内に入り込んでいればほぼ目立ちません。光学系や気象条件によって大きく左右されるため、自分で行える範囲でどうやったらこれを軽減できるか悩んでいます。
左画像は4日1:29前の撮影で、太陽黄経差は約207.24°、撮影高度は約41.01°、月齢は16.91。月は土星の近くまで移動しました。満月期と近地点通過が重なり撮り応えのある大きさなものの、まだ赤緯は低く、南中時以外は隣家の屋根より低い状態。おまけにシーイングが悪過ぎました。
欠け際に見えていたのはデラルー、エンディミオン、メッサラ、クレオメデス、危難の海、ラングレヌス、フェンデリヌス、ペタヴィウス、フルネリウスなど。デラルーの西側、ゲルトナーが“小さな虹の入り江”みたいに見えていました。ラングレヌス周囲、豊の海の小皺も気になるお年頃。
もう1、2日経ったらチャンドラヤーン3号が周回を始め、画像を送ってくることでしょう。探査機が見る月面も地球から見る月も明暗境界は同じですから、照らし合わせてみると面白そうですね。
木星は大赤斑が中央に来る時間に撮影しました。ちょうどエウロパが接近・通過するところで、もう1時間早ければエウロパの影も通過していました。最近WinJUPOSのデローテーションの際に衛星を中央時刻に固定する機能を検証しているのですが、悪シーイングで衛星が大きく震えたまま木星面に入る(木星面から出る)ケースでは拡散光の消し残りが発生することが分かりました。
広がってしまった光はどうやっても誤魔化せないため、衛星や本体の近くに淡い輪郭を伴う筋や切り取り跡が残ってしまいます(左画像/エウロパ周囲のみトリミングした未処理原画)。衛星が木星本体から離れていたり、本体内に入り込んでいればほぼ目立ちません。光学系や気象条件によって大きく左右されるため、自分で行える範囲でどうやったらこれを軽減できるか悩んでいます。
今日の太陽 ― 2023/08/04
夜の続きで、朝から透明度の悪い青空。昼前から次第に雲が多くなり、午後は県内あちこちで雷雲が湧いています。気象庁アメダス速報値の本日0時から15時までの集計による夏日地点数は902、真夏日地点数は778、猛暑日地点数は284、酷暑日地点数は0。また蒸し暑い夏がぶり返しました。
左は13:20ごろの太陽。右寄りの活動領域13386に明るいフレアが見えました。ちょうど13:23JSTをピークとするM1.99クラスフレアが発生している最中でした。こんなにドンピシャで目撃するのは初めてです。13:00ごろから14:15ごろまでMクラスをキープしていました。昨日左下に見えてきた領域は13394と採番されました。現在見えている活動領域は12ヶ所。細かいダークフィラメントやプロミネンスが目立ちます。
左は13:20ごろの太陽。右寄りの活動領域13386に明るいフレアが見えました。ちょうど13:23JSTをピークとするM1.99クラスフレアが発生している最中でした。こんなにドンピシャで目撃するのは初めてです。13:00ごろから14:15ごろまでMクラスをキープしていました。昨日左下に見えてきた領域は13394と採番されました。現在見えている活動領域は12ヶ所。細かいダークフィラメントやプロミネンスが目立ちます。
雲が流れていても安定した夜がある ― 2023/08/05
昨夜から今朝は雲が残る夜でした。明け方に向かって晴れ間が多くなったのでひと晩前と同じように月と木星を観察。
大気は少し揺らぐものの、ひと晩前より安定しています。月の赤緯も少しずつ高くなって見やすくなりました。月面K地形が姿を現しています。同じタイミングで見頃を迎えるのは危難の海の縁に架かる「オニール橋」。跳ね橋の下を夕日が通って川面を照らすかのような光景を作りだしていました。
前夜に見えたエンディミオンや東側の四大火口列はもう闇の中。ジャンセンにも夕方が迫り、レイタ谷はすっかり影を落としていました。あと三日で下弦を迎えます。
木星に雲がかかりそうだったのですが、撮影中はぎりぎりよけてくれました。シーイングが安定している時間と揺らぐ時間とが3:2くらい。安定すると細かい模様まで良く見えました。EZとNEBの間に小さなハートマークが見えますね。見れば見るほど模様が複雑で面白すぎます。つぶつぶ恐怖症の人には辛いかも!?
大気は少し揺らぐものの、ひと晩前より安定しています。月の赤緯も少しずつ高くなって見やすくなりました。月面K地形が姿を現しています。同じタイミングで見頃を迎えるのは危難の海の縁に架かる「オニール橋」。跳ね橋の下を夕日が通って川面を照らすかのような光景を作りだしていました。
前夜に見えたエンディミオンや東側の四大火口列はもう闇の中。ジャンセンにも夕方が迫り、レイタ谷はすっかり影を落としていました。あと三日で下弦を迎えます。
木星に雲がかかりそうだったのですが、撮影中はぎりぎりよけてくれました。シーイングが安定している時間と揺らぐ時間とが3:2くらい。安定すると細かい模様まで良く見えました。EZとNEBの間に小さなハートマークが見えますね。見れば見るほど模様が複雑で面白すぎます。つぶつぶ恐怖症の人には辛いかも!?