昨夕から雲が出始め、夜半にはすっかり曇り空。宵のうちはなんとか星が見えていたので、ダメ元でおおかみ座新星（V462 LUPI／NOVA LUPI 2025）を撮ろうと四苦八苦してみました。

とにかく位置が低くて我が家からの平地からは見えません。通常の撮り方ではダメなので、ベランダの最南に小型赤道儀を設置し標準レンズ＋APS-Cを向けました。この画角で南中時に横長フレームで撮ると、左上にアンタレスを入れれば右下に新星が入ります。

我が家の南側は狭い視界にわずかな時間しか見えず、東にずれても西にずれても街灯が直接入ってしまいます。さそり座付近までモヤや雲が流れていたけれど、5秒露出で撮影。何度か失敗ののち、どうにか写ってくれました。一応カラー撮影ですが雲や光害を除去しているうちに白黒っぽくなっています。

6月13日JST発見当時は8.7等だったけれど、昨宵は5等台まで増光していました。もう「肉眼新星」なのですね。どこまで明るくなるでしょうか。左上画像・右下のβLupは本州中緯度域で南中高度が10°あまりです。観察は南が開けた場所で行ってください。明るいので広角・固定撮影でも存在が分かります。