雲間のSWAN彗星2025/10/01

20250930_SWAN彗星(C/2025 R2)
昨夕は雲が多かったのですが、なぜか西の低空だけ晴れて日が差しています。月も見えてきたのでこれは行けるかも、と急遽SWAN彗星(C/2025 R2)の捕獲準備。※このSWANは捕っても鳥獣保護管理法で罰せられないので安心してください。

目に留まらないくらいの薄雲が絶えず流れていましたが、アンタレスを導入。→ρSco→πSco→δSco→βSco→θLib→γLibと辿り、αLibへ到着。彗星はもうαLibと同一写野のため、そのまま暗くなるを待ちました。

雲があって微光星は変光を繰り返してましたが、その中に二日前よりひと回り大きい彗星頭部が見えてきたときは「おおぉ!」と変な声を上げてしまいました。あとはひたすら撮影。

雲が多過ぎたこともあって、今回はセレクトせず全スタック(メトカーフ合成)。総露出は10分間(5秒×120コマ)になりました。悪い気象条件にも負けず前回よりはっきり写っています。最微等級は12.5等程度。相変わらずフラット補正はうまくいかず、雲の流線、近くの電線、飛行機の写り込みなど色々ひどいけれど、着々と見やすくなってるのが分かって嬉しいですね。東南東に向かう筋は尾のように見えますが、雲の流れかも知れないので現段階では不明。

このあとは一気に曇って月も見えなくなりました。天気が不安定過ぎて直前でも読めないのが辛いけれど、すぐ撮影できる体制は整えておくとしましょう。まずはセンサーの分解掃除だ(笑)。