弱々しいSWAN彗星2025/04/17

20250417_SWAN彗星(C/2025F2)
昨夕から今朝にかけて透明度の落ちた快晴夜。夜半に昇った月がオレンジ色で、低空には薄い雲もかかっていました。SWAN彗星(C/2025F2)をとらえるのは難しいかなと感じつつも、向こう一週間の天気がかなり不安定なため、明け方はこれで最後かも知れないという思いで準備。

案の定、低空は恒星すら弱々しく、PC画面でコントラストを上げても彗星が全く見えません。手間取りつつもどうにか見える恒星配置から彗星位置を絞り込んで撮影開始。メトカーフコンポジットしてやっと彗星像が見えました(左画像)。いやぁ、弱々しい…。撮影機材や条件は毎回ほぼ一緒ですし、最微等級が一晩前より明らかに上がってしまったので、今朝の減光は彗星単独ではなく、単純に雲やモヤによる写りの悪さだろうと思われます。同時刻に昇ってきた金星もかなり暗かったです。

尾のPA(Position Angle/方向角)が変わってきたようで、だいぶ北に寄ってきましたね。PA=310〜320°あたりでしょうか?10日後には真北を向き、夕空ですばるに接近する頃は北東向き(PA=60°あたり)になる予定です。

今日の太陽2025/04/17

20250417内暈
明け方のモヤと低空の雲は日が昇るとともに薄雲へ変化し、空を覆ってしまいました。午前中は左画像のような内暈がかかる空で、太陽観察は無理そう…。気温が高めに推移し、風も出てきました。

辛抱強く待っていたら、正午を挟んで二時間ほど青空が広がってくれました。左下画像は11:20ごろの撮影。左寄りのプラージュが明るい活動領域14062のすぐ左に14064が誕生。また昨日明るいジェットが出ていた10時方向リム近くに新たな黒点が出てきました。

20250417太陽
20250417太陽リム
北半球のダークフィラメントが活発ですね。1-2時間くらいインターバルを置いて撮影したらフィラメントの立体視ができるかも?プロミネンスは8時方向、途切れ途切れだけどの背の高いものが目を引きました。これ、裏側から出てるんですかねぇ?

ところで、この撮影中に近くで奇妙な音がすると思っていたら、たちまち蜂の大群がやってきました。いわゆる「分蜂」ですね。2024年6月14日の記事にも書いた通り、奇しくも二年連続での遭遇になりました。