夜明けの超低空に見えるアトラス彗星2025/01/09

20250109アトラス彗星(C/2024 G3)
ここ数日の内にマイナス等級に達したと思われるアトラス彗星(C/2024 G3)は、現在日の出30-40分ほど前に数度程度の高度まで登り、朝焼けにかき消されるギリギリ前になんとか捕らえることが可能です。

左は当地・茨城県南部の平地から見た今朝(9日)のアトラス彗星。105mm+APS-Cの画角と水星位置を頼りに撮影しました。撮影時の彗星高度は約2°。市街地でここまで低空が見える場所を探すだけでも大変です。ビルの屋上などに上れれば良いのだけれど…。

これくらいの時間帯は写野の上下で輝度差が大きくなるため、撮影画像から天体を抜いた輝度画像を減じ、不自然にならない程度に輝度差をフラットにして、彗星を浮き立たせています。元画像だと彗星核がやっと確認できる程度でしたが、処理後の左画像は右上向きにスッと伸びた尾まではっきり見えますね。11日ごろまでは夜明けの東空低空に雲やモヤがない場合に限り、水星との相対位置関係でアトラス彗星を見つけられるでしょう。12日以降は明るくなるものの急速に高度が下がり、近日点通過を経て宵空側へ移動します。

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