十三夜と彗星2024/10/16

20241015_2023A3
今日16日は天気が崩れるとの予報。このため昨日の日没ごろから少しずつ雲が出始めていました。一応紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を観察できるようひと通り準備し、暗くなるのを待つことに。東にはもう十三夜の月が輝き始めていました。

17:50少し前、そろそろ彗星が見えるかなと大雑把に望遠鏡を向けたらすぐ写野にいました。導入に費やした時間はいままでで最短かも。ピント出しなどは済ませてあったのですぐ撮影できたのですが、背景はまだ明るく、少しだけ待つことに。この躊躇が判断ミスでした。すぐそこまで薄い雲が迫っていたのです。直後から雲に捕まってしまい、観察終了まで快晴になることはありませんでした。

なんとか雲の薄いところから撮影したのが左上画像(L画像のみ/画像上方向が天の北)。相変わらず西南西へアンチテイルの細い筋が伸びています。SOHO画像からは急速に失われつつあるため、本体から伸びるほうもそろそろ見えなくなるのでしょう。主テイルの真ん中の暗い筋も健在。他の流線は見えませんでした。

20241015_15180十三夜
ひと通り片づけが終わり、ちょっと休息してから今度は南中へ向かうお月様を導入。だいぶ雲が多かったので悠長に拡大やモザイク撮影をしている暇は無さそう。そこで、いままで試したことの無い光学系の組み合わせでflを短くし、全球撮りを実施してみました。若干の色収差は出ますが月面全景なら気にならないレベル。無事、十三夜のお月様を手にすることができました。

雲に隠されつつある月を拡大すると、ちょうどリュンカー山が朝を迎えており、西端にはヘベリウス東壁が白く光っています。ダモアゾー付近がゴツゴツしてイイ感じ。マリウスのドーム群もまだ見えました。秤動が比較的小さいので若干面白味に欠けますが、こうしてのんびり月を拝むことができただけでも幸せです。

14日、15日と月が土星に接近しており、海外では土星食も起こっています。日本の番は二ヶ月後。そろそろ準備しておいたほうが良いですよ。

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