昼間の紫金山・ATLAS彗星は暗かった ― 2024/10/12
昨日は雲が流れつつも一応晴れていたので、昼間の紫金山・ATLAS彗星(C/2023 A3)が撮影できないか試してみました。実は昼間に挑戦したのはこれが4回目。今までどれも検出できませんでした。
今回は最も太陽に近かったためカブリが酷いだろうと判断。望遠鏡をそのまま向けると写野に太陽が入っていなくても鏡筒のかなり深くまで光が入り込みます。ですから数メートル先に遮光対策が必要でした。昼間の(太陽以外の)天体撮影では、鏡筒内に日光を絶対入れないことが非常に重要です。
都合よく物干しがあったので布団を干し、その影に隠れて撮影することにしました。太陽が布団に隠される前に一旦導入し、ピントと方位を合わせます。離角は9°弱でしたから、太陽位置から差分導入が容易にできました。ただ、どんなに探しても彗星は見えません。度々雲の邪魔が入るし、ぼやぼやしてると彗星まで布団に隠されますので、仕方なくそのまま撮影。画像化してから探すことにしました。
結果的にほぼ中央近くに写っていましたが、とても暗い像でした(左上画像)。暗いと言うより小さいと言ったほうが適切かも知れません。400mm+APS-Cでしたが、こんな天体はもっと長焦点のほうが拡大されて写し取りやすいのでしょうね。なんとなく西向き(右向き)の尾がある気もしますが、気のせいかも。周囲の丸い水玉は取り切れなかったフラット斑(センサーゴミ?)です。ちなみに露光は1msec。前述したように遮光せず迷光が入った状態では0.1msecでも眩しいくらいでした。
昼間に彗星を撮ったのはマックノート彗星(C/2006 P1)以来でした。右画像は2007年1月14日の撮影。180mm+APS-Cで、ファインダーでも核や尾が良く見えたことを覚えています。紫金山・ATLAS彗星なんて足元にも及びません。
TA彗星は今後急速に減光しますから、宵空で「明るい彗星」として楽しめるのはせいぜい来週いっぱい。週の後半からまた天気が不安定みたいなので、数回見ることができれば御の字です。
今回は最も太陽に近かったためカブリが酷いだろうと判断。望遠鏡をそのまま向けると写野に太陽が入っていなくても鏡筒のかなり深くまで光が入り込みます。ですから数メートル先に遮光対策が必要でした。昼間の(太陽以外の)天体撮影では、鏡筒内に日光を絶対入れないことが非常に重要です。
都合よく物干しがあったので布団を干し、その影に隠れて撮影することにしました。太陽が布団に隠される前に一旦導入し、ピントと方位を合わせます。離角は9°弱でしたから、太陽位置から差分導入が容易にできました。ただ、どんなに探しても彗星は見えません。度々雲の邪魔が入るし、ぼやぼやしてると彗星まで布団に隠されますので、仕方なくそのまま撮影。画像化してから探すことにしました。
結果的にほぼ中央近くに写っていましたが、とても暗い像でした(左上画像)。暗いと言うより小さいと言ったほうが適切かも知れません。400mm+APS-Cでしたが、こんな天体はもっと長焦点のほうが拡大されて写し取りやすいのでしょうね。なんとなく西向き(右向き)の尾がある気もしますが、気のせいかも。周囲の丸い水玉は取り切れなかったフラット斑(センサーゴミ?)です。ちなみに露光は1msec。前述したように遮光せず迷光が入った状態では0.1msecでも眩しいくらいでした。
昼間に彗星を撮ったのはマックノート彗星(C/2006 P1)以来でした。右画像は2007年1月14日の撮影。180mm+APS-Cで、ファインダーでも核や尾が良く見えたことを覚えています。紫金山・ATLAS彗星なんて足元にも及びません。
TA彗星は今後急速に減光しますから、宵空で「明るい彗星」として楽しめるのはせいぜい来週いっぱい。週の後半からまた天気が不安定みたいなので、数回見ることができれば御の字です。