昨宵は雲間にQuincunx ― 2024/09/13
昨夜から今朝も雲が横切る夜でしたが、ひと晩前よりは雲がやや少なめ。ただ、宵から夜半前は月が隠れるほどでした。雲間から見えるのを期待して、望遠鏡を準備。ただし昨夜は南中高度が今朔望月でもっとも南に低かったため、またしても二階の部屋から。
左画像は12日18:30頃の撮影で、太陽黄経差は約103.63°、撮影高度は約24.50°、月齢は9.32。シーイングは最低で、雲も度々横切りました。そこそこ写っているように見えるけれど細部はダメですね…。ひと晩前は縁しか見えなかったプラトーはすっかり明るくなり、魔女顔を見せたマギヌスも全体が光っています。コペルニクスやクラヴィウスが朝を迎えつつあります。10じんあまり前だったらクラヴィウス・アイが見えたことでしょう。
雲が迫ってたのでコペルニクス周囲のみ拡大撮影(下A画像)。フラマウロにかけての荒々しい地肌が良く見えます。背の高い山の頂が点状に光っているのが面白い。ちょうど「ゲイ・リュサックのQuincunx」が見え始まる時間で、しっかり写っていました。コペルニクスのすぐ上です。予報通りの出現で嬉しい。
とても気になったのがコペルニクスの視位置。秤動のせいとは言え、あまりにも中央に近い。かつてこんな状態を見たことがあっただろうかと不安になるほどでした。即興ながら、秤動の影響でコペルニクスがどのように見える位置を変えるのか計算したのが下B図。2024年の全ての月南中時(日本経緯度原点)における計算で、コペルニクスに日が当たっている場合は赤ドット、影の中の場合は青ドットで示しました。冒頭画像を薄くオーバーレイしたので、位置はだいたい合っていると分かるでしょう。
なんと、今年コペルニクスに日が当たった状態の中では二番目に中心に近かったのです。これには驚きました。秤動位置・月心・コペルニクス中心のなす角は12.79°。ちなみに一番近かったのは3月4日の12.53°。ほとんど一緒ですね。この先もっと近い日があるかも知れないとワクワクしたのでした。(※参考までに、見かけの中心から最も遠くなるのは来月10月23日明け方の南中ごろ。このときの離角は32.34°に達します。角度的には赤道から熊本県や宮崎県くらい離れてしまう計算です。秤動の触れ幅、バカにならないですね。)
左画像は12日18:30頃の撮影で、太陽黄経差は約103.63°、撮影高度は約24.50°、月齢は9.32。シーイングは最低で、雲も度々横切りました。そこそこ写っているように見えるけれど細部はダメですね…。ひと晩前は縁しか見えなかったプラトーはすっかり明るくなり、魔女顔を見せたマギヌスも全体が光っています。コペルニクスやクラヴィウスが朝を迎えつつあります。10じんあまり前だったらクラヴィウス・アイが見えたことでしょう。
雲が迫ってたのでコペルニクス周囲のみ拡大撮影(下A画像)。フラマウロにかけての荒々しい地肌が良く見えます。背の高い山の頂が点状に光っているのが面白い。ちょうど「ゲイ・リュサックのQuincunx」が見え始まる時間で、しっかり写っていました。コペルニクスのすぐ上です。予報通りの出現で嬉しい。
とても気になったのがコペルニクスの視位置。秤動のせいとは言え、あまりにも中央に近い。かつてこんな状態を見たことがあっただろうかと不安になるほどでした。即興ながら、秤動の影響でコペルニクスがどのように見える位置を変えるのか計算したのが下B図。2024年の全ての月南中時(日本経緯度原点)における計算で、コペルニクスに日が当たっている場合は赤ドット、影の中の場合は青ドットで示しました。冒頭画像を薄くオーバーレイしたので、位置はだいたい合っていると分かるでしょう。
なんと、今年コペルニクスに日が当たった状態の中では二番目に中心に近かったのです。これには驚きました。秤動位置・月心・コペルニクス中心のなす角は12.79°。ちなみに一番近かったのは3月4日の12.53°。ほとんど一緒ですね。この先もっと近い日があるかも知れないとワクワクしたのでした。(※参考までに、見かけの中心から最も遠くなるのは来月10月23日明け方の南中ごろ。このときの離角は32.34°に達します。角度的には赤道から熊本県や宮崎県くらい離れてしまう計算です。秤動の触れ幅、バカにならないですね。)