衝14時間前の土星 ― 2024/09/08
昨夜から今朝も概ね晴れてくれました。せっかくなので二夜連続で土星に望遠鏡を観察。左画像は7日23:20ごろの撮影。黄経衝の約14時間前です。前夜よりシーイングや透明度が悪くて、画像もちょっと肌荒れしてしまい残念。でも全く晴れないよりマシですね。衝に関するデータは昨日の記事に書きましたから省略。
ここ二ヶ月ほど本体中央(環のすぐ上)がやたら明るく感じます。衝効果(ハイリゲンシャイン現象)を疑う方もいるようですが、衝効果は土星の環や月面のレゴリスのような拡散反射する微粒子がなければ成り立たないため、気体惑星である本体面では考え難い。(もし気体面で衝効果が起きるなら、一部が光るのではなく、満月のように全球的に明るくなるはず。)鏡面を地球に向けるがごとく単純に太陽の照り返しが強いのだと思われます。地球で言うと「サングリント」現象に似てます。気象衛星から雲や海の一部が白飛びする現象です(→2019年2月19日記事参照)。
もちろんこれは衝でなくても起きるわけですが、NEB(北赤道縞)やSEB(南赤道縞)に比べてEZ(赤道帯)の中央が元々明るいため、今年は照り返しが一層目立っているのだろうと思います。EZが見かけの土星中央に見えるのは、せいぜい環の消失が起きる年プラスマイナス1年くらい。この解釈が正しければ中心が明るく見えるのは今年から来年限定と言うことですね。
それよりも環がかなり寝ているのに、こんな浅い角度で環の衝効果が起きるものだろうかと、そちらのほうが気になる…。(起きてはいるだろうけど弱い=面積が少な過ぎるのでは?と。)
衛星も撮ってみました。衛星軌道も環と同様に寝ていますから、横並びに近づいています。上下の触れ幅が少なくなりましたね。本体や環に近いところにも衛星がいたはずですが、元画像で確認できたのはヒペリオンのみ。あとは土星本体の光房に埋もれてしまいました。タイタンは西(画像右)に外れています。
このあと前夜撮れなかった木星をリベンジ…と思ったのですが、雲が襲来しアウト。半分撤収を終えたところでまた晴れたのですが、さすがに体力限界でした。
ここ二ヶ月ほど本体中央(環のすぐ上)がやたら明るく感じます。衝効果(ハイリゲンシャイン現象)を疑う方もいるようですが、衝効果は土星の環や月面のレゴリスのような拡散反射する微粒子がなければ成り立たないため、気体惑星である本体面では考え難い。(もし気体面で衝効果が起きるなら、一部が光るのではなく、満月のように全球的に明るくなるはず。)鏡面を地球に向けるがごとく単純に太陽の照り返しが強いのだと思われます。地球で言うと「サングリント」現象に似てます。気象衛星から雲や海の一部が白飛びする現象です(→2019年2月19日記事参照)。
もちろんこれは衝でなくても起きるわけですが、NEB(北赤道縞)やSEB(南赤道縞)に比べてEZ(赤道帯)の中央が元々明るいため、今年は照り返しが一層目立っているのだろうと思います。EZが見かけの土星中央に見えるのは、せいぜい環の消失が起きる年プラスマイナス1年くらい。この解釈が正しければ中心が明るく見えるのは今年から来年限定と言うことですね。
それよりも環がかなり寝ているのに、こんな浅い角度で環の衝効果が起きるものだろうかと、そちらのほうが気になる…。(起きてはいるだろうけど弱い=面積が少な過ぎるのでは?と。)
衛星も撮ってみました。衛星軌道も環と同様に寝ていますから、横並びに近づいています。上下の触れ幅が少なくなりましたね。本体や環に近いところにも衛星がいたはずですが、元画像で確認できたのはヒペリオンのみ。あとは土星本体の光房に埋もれてしまいました。タイタンは西(画像右)に外れています。
このあと前夜撮れなかった木星をリベンジ…と思ったのですが、雲が襲来しアウト。半分撤収を終えたところでまた晴れたのですが、さすがに体力限界でした。