宵の四日月、NGC4559のLBV増光も2024/02/14

20240213_04787月
昨夕から今朝も良く晴れましたが、日中の気温が高かったせいか透明度がガクンと落ちました。夜半過ぎの湿度が85%もあり、すっかり春の空です。星の光は冴えないけれど、この湿度が大気の揺らぎを抑えてくれるようになるでしょう。

宵空の月がきれいだったので、前夜に続き望遠鏡を向けました。左画像は13日18頃の撮影で、太陽黄経差は約47.87°、撮影高度は約36.07°、月齢は3.42。南東の火口列はすっかり日向に出ました。エンディミオンが独特の影を見せています。タルンティウスの縁が光り始め、南に広がるリッジも映えますね。

レイタ谷は黒みが多いけれど、スネリウス谷は良く見えていました。ペタヴィウスの中を直線状に走るペタヴィウス谷と中央丘は、大昔(?)に流行った一本足斜鏡のRFTタイプ反射望遠鏡を思い起こさせます。(※ペタヴィウス谷はこの目立つ一本だけでなく、他の方向にも伸びています。)

南北カスプがかなり先まで光っていました。露出オーバー気味でも撮っているので、どのあたりなのか後で確かめようと思います。フンボルト海や縁の海、スミス海あたりの今年の秤動はさほど良くならないのですが、南の海あたりはこれから毎月のように見ごろがあるでしょう。夏以降は位相が悪くなるため、初冬までお預けとなります。

20240214_TCP J12355225+2755557(LBV in NGC4559)
さて、13日2:40ごろに山形県の板垣公一さんがNGC4559にあるLBV(高光度青色変光星/Luminous Blue Variable)の増光を発見したとのこと。春の銀河まつりが始まってるシーズンですが、ここ数日間に撮影した方はいらっしゃいませんか?

日付が14日になって対象天体が高くなったころ撮影してみました(右画像)。前回の増光(今年1月5日)も板垣さんが見つけていました。気になるのは「増光の間隔」が短くなっていること。何かの前触れでしょうかネ?

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