静かな未明のお月見 ― 2024/01/02
昨夜から今朝は雲も少なく、比較的安定した空。月高度が出てきた2日1時ごろから約1.5時間月観察をしました。大揺れ小揺れが頻繁にやって来ることは仕方ないけれど、時々ふっと静まることもあるのでなかなか楽しい。ただ、気温1度台は体にこたえました。撮影した中から4枚掲載。
下A画像は晴れの海付近。(同エリアを横構図で撮ったものが左画像。)尾根、特に東側のスミルノフ尾根が闇に浮いて目立ちます。尾根中央付近の計算上だと太陽高度がもうマイナスなのですが、わずかでも標高があるぶん日光が届いているのですね。メネラウス谷やカリップス谷など、海周囲に沿った谷も良く見えています。バレンタイン・ドームも影が出始めました。リンネの白さが目を引きますね。
晴れの海から南に目を移したのが下B画像。静かの海の西部にクラゲのようなラモントが写りました。モニターでは露出を4倍くらい上げないと見えない暗さでした。撮影時のラモント中心から見た太陽高度は約2.5°。5°以下だとリッジがとてもよく見えます。アラゴーのドーム群も確認できました。名所のヒギヌス谷、アリアデウス谷、トリスネッカー谷、リッター谷もしっかり陰影が出てますね。
更に南に下ると下C画像が見えてきました。(同エリアを横構図で撮ったものが右画像。)右辺中央辺りにテオフィルス、キリルス、カタリナが並んでいるのですが、テオフィルスはほとんど真っ暗、キリルス内のシオリの位置ももう光っていません。カタリナは準Ray現象を起こしています。この三つのクレーターを囲むようにアルタイ断崖が影を落としていました。
画像中央にはアブルフェーダーの連鎖クレーターが写っています。途中からアルタイ断崖の影などに阻まれ、短く感じました。実際はカタリナの南あたりまで伸びているようです。(※IAUの「Gazetteer of Planetary Nomenclature」サイトによるとこの連鎖クレーターはアルタイ断崖までとされ、その先ポリュビオスあたりまで続いてるのは別物扱いみたいです。)アブルフェーダーの南、ポンタヌスEがConcentric Crater(同心円クレーター)に見えたので調べたらやはりそうでした。画像右下、リンデナウを花びらみたいに囲むようなロートマンG、ザグート、ラビ・レヴィあたりに何か構造的なものを感じます。
大晦日の夜から打って変わって辺りは静か。たくさんの名所旧跡(?)を堪能できました。
下A画像は晴れの海付近。(同エリアを横構図で撮ったものが左画像。)尾根、特に東側のスミルノフ尾根が闇に浮いて目立ちます。尾根中央付近の計算上だと太陽高度がもうマイナスなのですが、わずかでも標高があるぶん日光が届いているのですね。メネラウス谷やカリップス谷など、海周囲に沿った谷も良く見えています。バレンタイン・ドームも影が出始めました。リンネの白さが目を引きますね。
晴れの海から南に目を移したのが下B画像。静かの海の西部にクラゲのようなラモントが写りました。モニターでは露出を4倍くらい上げないと見えない暗さでした。撮影時のラモント中心から見た太陽高度は約2.5°。5°以下だとリッジがとてもよく見えます。アラゴーのドーム群も確認できました。名所のヒギヌス谷、アリアデウス谷、トリスネッカー谷、リッター谷もしっかり陰影が出てますね。
更に南に下ると下C画像が見えてきました。(同エリアを横構図で撮ったものが右画像。)右辺中央辺りにテオフィルス、キリルス、カタリナが並んでいるのですが、テオフィルスはほとんど真っ暗、キリルス内のシオリの位置ももう光っていません。カタリナは準Ray現象を起こしています。この三つのクレーターを囲むようにアルタイ断崖が影を落としていました。
画像中央にはアブルフェーダーの連鎖クレーターが写っています。途中からアルタイ断崖の影などに阻まれ、短く感じました。実際はカタリナの南あたりまで伸びているようです。(※IAUの「Gazetteer of Planetary Nomenclature」サイトによるとこの連鎖クレーターはアルタイ断崖までとされ、その先ポリュビオスあたりまで続いてるのは別物扱いみたいです。)アブルフェーダーの南、ポンタヌスEがConcentric Crater(同心円クレーター)に見えたので調べたらやはりそうでした。画像右下、リンデナウを花びらみたいに囲むようなロートマンG、ザグート、ラビ・レヴィあたりに何か構造的なものを感じます。
大晦日の夜から打って変わって辺りは静か。たくさんの名所旧跡(?)を堪能できました。