三重の中村さんが発見したおおいぬ座突発天体をやっと撮影2021/04/08

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少し前に三重県の中村祐二さんがオリオン座に突発天体を発見したことをお伝えしましたが(4月3日記事参照)、続けざまに4月2日19時半過ぎ、今度はおおいぬ座に12.5等の突発天体を発見したとのこと。勢いが止まりません。

ずっと撮影の機会を伺っていたのですが、夕刻に雲が湧いてしまう天気が続きました。また、晴れ間があったとしても、天文薄暮終了時点で高度が15°という厳しい状態。住宅が密集している我が家からは視界が一段と狭い方向に加え、街の中心街を向くため光害も酷いです。減光していたら全く写らない可能性もあり、心配でした。

昨夕は雨雲通過の予報が出ていたものの、暗くなる頃まで西側は晴れていました。明るいうちから準備、1等星が見えたらすぐピントを出して写野導入、薄暮が残るのを気にせず撮影開始。低感度短時間露光でもモニター画面が真っ白になるほどの状況でしたが、なんとか調整しつつ撮影完了。終了したころにはすでに雨雲が頭上を覆っていました。

発掘するように画像処理を進め、なんとか写っていることを確認できました。簡易測定では15等と出ましたが、最微等級を考えるともう少し明るい印象です。青白い色をした矮新星のような風合いですが、観測しづらい位置のせいか、他の観測報告が入ってきません。もう一週間もしたら絶対撮れなかったでしょうから、なんとか記録できてひと安心。

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