まだ頑張るSN2021J+臨時でエッジオン銀河五夜目2021/02/20

20210220_SN2021J
昨夜から今朝もよく晴れました。宵の月面Xなどを楽しんだあと仮眠を取り、夜半から今日明け方まで再び天体観察です。

今年1月下旬に12等台まで増光し、その後ゆっくり減光していた超新星SN2021Jですが、10日ほど前の観測でまだ14等との情報を見かけたので気になっていました。そこで早速望遠鏡を向けてみました(左画像)。銀河の影響で見積もりづらいけれど、銀河核南西の既知の恒星がおおよそ15等ですから、これより若干明るいと思われます。撮影中の小さなモニターでもまだはっきり確認できました。発見から1ヶ月半以上立ちますが、今もって最近発見された超新星の中で一番明るい光度をキープしています。

20210220_NGC5908
明け方までにもう1天体だけ撮影できそうだったので、臨時(?)でエッジオン銀河めぐり五夜目を敢行。ターゲットはりゅう座のNGC5908です。フェイスオン銀河のNGC5905が近くにいるのでバランス良い構図にしました。なお2月11日に撮影したNGC5907はNGC5908の北1°弱のところにあります。

NGC5908は小粒ながら意外に明るく、暗黒帯もしっかり写ります。NGC891をうーんと小さくした感じでしょうか。赤緯が高いのも似てますね。もう一方のNGC5905は細い“脚”をワシャワシャさせている蜘蛛のような姿。中央付近および遠位の腕が所々直線状になっていますね。紙テープを巻き取るのに失敗してカクカクになった感じです。かなり外側まで腕が伸びているのが印象的。良い空では複雑な腕が写るでしょうが、街中の短時間撮影ではこれが限界でした。

昨夜は前夜までより気温が高く、明け方の湿度がほぼ100%のまま辺り一面凍りつきました。ずっと天頂に向けていたため主鏡が少し曇ったらしく、最後のほうのコマは光量が減っていました。

参考:
微減光中の超新星SN2021J(2021/02/08)
超新星SN2021Jは減光に転じてるようです(2021/02/03)
超新星SN2021Jがとても明るい(2021/01/31)
エッジオン銀河めぐり四夜目(2021/02/18)
エッジオン銀河めぐり三夜目(2021/02/18)
再びエッジオン銀河へ(2021/02/17)
エッジオン銀河めぐり(2021/02/11)

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