再びエッジオン銀河へ2021/02/17

20210217_NGC4244
昨夜から今朝は晴れが持続しました。やや風があったものの前夜ほど強くありません。その代わり透明度が落ち、またシーイングは最悪でした。

夜半までは時々雲があったため、夜半すぎからエッジオン銀河撮影の続きを行いました。ガイド装置がエラーを起こすほどシーイングが乱れたため、最終的に二天体のみの撮影となりました。いずれも星像が眠く、またコマ数が稼げず画質が荒れてます。朝が早くなってきたのも一因ですね。

マイナー(?)なエッジオン銀河としてNGC4244(左画像)とNGC3044(右下画像)がターゲット。あえてどちらも「中央に暗黒帯が無い(見え難い)」ものを選びました。NGC4244はりょうけん座にあり、差し渡しがかなり大きい銀河。エッジオンでは名高いかみのけ座のNGC4565よりちょっと大きいほどです。知名度が劣るのは「暗黒帯が映えない」とか「暗くてボテッとしてて銀河らしくない」からなんでしょうか?よく見ると淡い暗黒帯が複雑に絡んで面白いんですけどね…。

20210217_NGC3044
もうひとつのNGC3044はろくぶんぎ座にあり、NGC4244の四分の一程度しかない小さな銀河。一見して渦を巻いてるようには見えませんね。よくよく見ると南側に暗黒帯があり、西側には不規則にガス状の部質が漏れ出しているのが分かります。

フェイスオン銀河撮影に移行しようかとも思いましたが、丁寧に探すとまだまだエッジオンの面白いものがたくさんあって、どうしても好きなほうに戻ってきてしまいますね。春の銀河探検はまだまだ続きます。

参考:
エッジオン銀河めぐり(2021/02/11)

台風になるかも知れない熱帯低気圧が発生2021/02/17


20210217-0000UT気象衛星ひまわり画像
本日9:00に「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発生したと気象庁から発表がありました。今年初の発表です。

左は発生時の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。画像上側なかほどに奄美や沖縄があります。

熱帯低気圧はフィリピンの東海上にあって西進しており、日本へ直接の影響は無いものと思われます。2019年2月15日の記事に書いたとおり、2月15日ごろは「年間で最も台風が少ない日」。つまり今です。こんな日に台風発生の兆しとは…ちょっと驚いてしまいました。

今日の太陽2021/02/17

20210217太陽
明け方は氷点下。朝からはよく晴れていますが、遠くが霞んでいます。富士山は見えません。昼前から4m/s前後の風が吹き続けています。

20210217太陽リム
左は10:10ごろの太陽。活動領域はありません。2月14日にちょっと書きましたが、北半球裏面の活発な領域がまもなくリムに到達します。その兆しとして左上にプロミネンスが見えてきました。あまり大きくないため黒点などは期待できませんが、あたたかく見守りましょう。左下にもやや高いプロミネンスが伸びています。