今日の太陽と黄砂2021/01/14

20210114太陽
昨夜から夜半すぎまで雲が多かったですが、1時頃から徐々に快星に転じました。何か観察したかったけれど体調が優れなかったので大事を取ってお休み。今日は朝から雲ひとつ無い天気。地面もやっと乾いてきました。

20210114太陽リム
左は10:30頃の太陽。活動領域はありません。右上リムには昨日と少し違う位置に大きなプロミネンスが見えました。左やや下リムからもやや規模が大きなプロミネンスが現れています。

ときおり風がやや強く、また空が霞んでいます。太陽撮影もゲインを1割ほど増す必要がありました。西日本の一部では黄砂が観測されています。関東にも来ている可能性があります。右下は本日15:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ものすごく太い砂色の帯が日本海を渡っていますね。2017年4月23日記事にまとめましたが、これまでにも1月の黄砂飛来は何度もあり、最も早い観測は2014年の「1月1日(長崎)」でした。

20210114-1500jst衛星画像
ところがこれは今や公式記録として閲覧すらできません。残念なことに全国多々あった気象庁の黄砂観測ポイントが、昨年までに11地点まで減らされてしまいました。現存しないポイントは「無いもの」扱いとして気象庁HPから跡形なく消えてしまったのです。もはや連続した統計が取れなくなりました。(※私は手元に残してあった個人的な記録のみを見ながら当記事を書いてます。)国の予算配分が必要な基礎観測にすら回らなくなっていることは由々しき事態ですね。

コメント

トラックバック