近日点通過直前のボアッティーニ彗星2020/12/26

20201225ボアッティーニ彗星(398P)
昨日午後は雲が広がってしまいましたが、夕方から再び回復し、時々雲が湧いたものの今朝まで見事な快星夜でした。色々観察したいものがあったけれど、月が大きくなってきたし、翌日(今日)朝から通院が控えていたため、日付またぎで彗星2つ撮って終わりにしました。もったいないほどの空だったから無念…。

最初に望遠鏡を向けたのは今夜近日点通過を迎えるボアッティーニ彗星(398P)。だいぶ明るくなっていましたが、南に低くて我が家からなかなか捉えられなかったものでした。撮ってみるとしっかりした尾が分かり、なかなか見事な姿。核が明るいですね。2009年8月26日に発見され、周期が5.53年、今回が初回帰。つまり一周前の回帰に検出されなかった彗星です。こんなに立派なのにねぇ。なお右上のゴーストは写野すぐ外にあるνEriからの迷光です。

20201226アトラス彗星(C/2020 M3)
お次はアトラス彗星(C/2020 M3)。10日ぶりの撮影です。10月下旬に近日点を過ぎだいぶ経ったので、さすがに暗くなりました。10等を下回るくらいになったでしょうか。でもまだ緑のコマや短い尾が確認できます。こちらも核がピリピリ明るくて元気さをアピールしているみたい。正月3日頃を中心にぎょしゃ座のカペラに大接近します。

20201225木星と土星の接近
ところで後先逆になりますが、25日宵の木星と土星が雲間に見えたので、周囲の星とともに撮っておきました(左画像)。少しずつ離れていますが、まだ近いですね。

参考までにいくつか恒星の離角を書いておくと、α1Cap・α2Cap間が6.35′角、νCap・α2Cap間が40.29′角、ρCap・πCap間が32.45′角です。これらから木星と土星の離角がどれくらいか、目測で当ててみてください。

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